2005年07月20日

バカンスを過ごす知恵

 バカンスの第一陣が七月初旬に出発したフランスでは、新しいバカンスの過ごし方が注目を集めている。その名もベビーシッターならぬホームシッターで、バカンスで留守中の自宅に滞在し、植物やペットの世話、家の中や庭の掃除などをする代わりに、無料で、その家に滞在できるというものだ。

 フランス国内のバカンス先では、南仏が圧倒的人気だが、パリで過ごす南仏居住者もいる。そのため、南仏人の中には、自宅をバカンス客に貸す場合も少なくない。

 ところが、有料で貸すとなれば、それなりに気を使う。そのため、お金に困っていない人たちは近年、大都市からバカンスに訪れる人に無料で自宅を貸す代わりに、自宅の管理を行ってもらうというホームシッターを探すケースが増えているというわけだ。

 貸す人の多くは、退職者や夫婦で、子連れは好まれない。高齢化が進むフランスでは、生涯現役という考えは毛頭ないから、バカンス客も高齢者が急増。退職した年金生活者の夫婦は、なるべく、ローコストでバカンスを過ごしたいので、ホームシッターを買って出る人も増えている。

 無論、往復の旅費や食費は自前だが、中には南仏の一等地の豪邸というケースもあり、ホームシッターしながら、優雅な夏を過ごす人もいる。また、そこの住人がパリにバカンスに行く場合は、家やアパートを交換して、互いにホームシッターをするケースもあるという。

 バカンス大国のフランスでは、日本人が考えるようには、バカンスにお金を掛けないのが普通だ。一カ月近く滞在するわけだから、バカンス先ではスーパーに買い物に行き、普通に生活している。ホームシッターのバカンス大国ならではの知恵で、ローコストで豊かなバカンスを過ごす知恵と言えそうだ。

(A)



sekai_no_1 at 10:51│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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