2005年07月20日
ベリーダンスの不思議な力
日本人ダンサー「マキ」さん |
彼女たちを組織的に訓練するワークショップが、市内の一流ホテルで開催されて、本場の教育がみっちり施されることから、年々集うダンサーたちが増え続けている。
「これは金になる」として味を占めた主催者側は、利権をめぐって今年は二つの団体に分裂したとのことなどから、それぞれが千人ほどのダンサーたちを引き付けて大盛況だった。
ロシアやイタリア、スペイン、フランス、英国、オーストリアなどのヨーロッパ勢をはじめ、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールなどのアジア勢、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、ベネズエラ、メキシコなどの南米勢、モロッコ、アルジェリア、トルコ、レバノンなどの中東、アフリカ諸国、米国、カナダなども含め三十カ国のダンサーが集った様はかなりの迫力だった。日本からは、百人もの若いダンサーたちが押し掛けている。
衣装の派手さやけばけばしさは、太陽がぎらつく南国ならではのもの。身に着け、あるいは見ているだけでも楽しい気分にさせられる。エジプトの音楽は日常聞くとあまりの騒々しさに音を上げたくなる(日本人のほぼ共通の感覚)のだが、ベリーダンサーを前にすると実に最適、激しいドラムのリズムと、甲高い笛の音や歌声は、ダンサーを情熱的にさせ、おなかから腰にかけての小刻みな魔術的な振動を誘い、観客を興奮させる不思議な力を持っている。
(S)
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