2005年07月22日

「カレッサ」のカラクリ


フィリピンの子どもたち
ひとつのアイスクリームを回し食いする3人組。なんでも分け合う精神は子供時代に養われる。フィリピン首都圏タタロン地区

フィリピン

 「ああ、やられた」些細(ささい)なことだが、ひさしぶりに嫌な思いをした。

 先日、首都圏にあるリサール公園という所に家族と遊びに行った。公園の周囲には「カレッサ」と呼ばれるスペイン風の馬車が走っており、観光名物として有名な一方で、旅行者の間では料金を「吹っかける」ことでも知られている。

 妻が乗りたいと言うので試しに料金を確認すると「百ペソ(約二百円)でいい」とのこと。意外と安いと思い、利用することにしたが考えが甘かった。

 馬車の旅は四十分以上に及び、観光案内も面白くスペイン時代の城塞(じょうさい)跡まで案内してくれた。これで百ペソは安いと思い、奮発して百五十ペソを差し出すと、馬車主は首を横に振り「一人百ペソだ」と言い出した。

 「ああ、やられた」と思い、負けじと値切ろうとしたが、「no deal!」(取引はしない!)と、交渉は一方的に打ち切られる始末。

 家族も一緒だったし、それほど高い料金でもなかったので、小さい子供を除き三百ペソを払ったが、馬車主の豹変(ひょうへん)ぶりに家族が唖然(あぜん)とするなど、せっかくの観光に水を指された感じだった。

 乗りたいと言い出した妻は責任を感じたのか、観光そっちのけで運賃相場の聞き取りを始めた。その結果、一人百ペソは一般的な値段であることが判明し不愉快な気分も少し和らいだが、「正規料金なら何で最初から一人百ペソと言わないんだ」と違う不満が浮上する始末。結局、二人乗りの馬車に無理やり四人を乗せた時に、カラクリに気付くべきだったとの結論に達したが、後の祭りだった。

(F)


sekai_no_1 at 10:05│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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