2005年07月26日

子どもが憂鬱な夏休み

ニューヨークにて

 米国の公立学校では、日本よりかなり早い、六月中旬から夏休みが始まり、新学期がスタートするのは九月から。「二カ月半の夏休み」と聞くと、日本ではさぞ、うらやましくみえるかもしれないが、こちらの子どもたちには、長すぎる休暇は苦痛とも受け止められている。

 まず、夏休みが始まった二、三週間は喜びで満ちている。地方の教育委員会が企画したサマーキャンプや、キリスト教会主催のサマースクールもある。七月四日の独立記念日は共働きの両親も連休を取り、家族そろっての旅行や記念行事への参加など、楽しいことが目白押しだ。

 しかし、キャンプなどの企画は夏休みの前半でほぼ終了してしまう。仕事が忙しい親がそうそう家族サービスを行うわけにもいかない。ベビーシッターと顔を突き合わせ、子どもは家で無為に時間を過ごすばかり。教育熱心な親になると、家庭教師を呼び、新学年に向けての復習・予習に余念がないが、これにしても、遊びたいさかりの子どもたちにとっては退屈そのものだろう。

 外に遊びに出かけようにも、ニューヨークやニュージャージーでは、十三歳以下の児童が一人歩きすることも禁じられている。保護者なしで、子どもたちが通りで遊んでいるようならば、口うるさい隣人が警察に通報しかねない。一昔前とは違い、米国でも日本同様、小中学生が遊びほうける夏休みは「絶滅」している。

(N)

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1. 13歳以下は一人歩きできない街  [ 目指せ!パテントライフ ]   2005年08月26日 09:04
ニューヨークって13歳以下は、一人歩きできないんだって。知らなかった。 しかも子供たちの夏休みは二ヵ月半もあるという。 それじゃ親になっても1ヶ月ぐらいはバケーションをとるわな。 <b>子どもが憂鬱な夏休み ニューヨークにて</b>  米国の公立学校では、日本...

この記事へのコメント

1. Posted by X-New Yorker   2005年07月27日 23:11
サマーキャンプも様々有り、中には2週間で30万円ぐらいかかるところもあるとTVで紹介していました。こうなると、子供の時間を金で買ってやっているようなものです。まあ、日本でも行楽地に連れて行ったり、家族旅行したりで、夏休みとは金がかかることには変わりありませんが。
2. Posted by 蚊め!   2006年10月31日 23:48
うーん、もったいない。奉仕活動などに活用できないものだろうか。
ところで、私の近くでもそういや、夏は、近くの公園や、あるいはスターバックスでたむろしている高校生を見かけたなあ。
 その割には、ちっちゃい子供がいなかったのは、そういう法律のせいかあ。

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