2005年07月27日

医療費の自己負担効果

ドイツ

 ほとんど病気になることのない私だが、先月頭痛が続き、薬を飲んでも治まらなかったので、久しぶりに医者に行った。仕事上、毎日座ってばかりで少し背中が痛く、それが頭痛の原因ではないかということで、一週間通って毎日温熱治療を受けることになった。

 ほとんどの人が入っている公的健康保険の場合、以前なら世帯主が保険に入っていれば、子供が何人いようとも、本人のみならず家族全員の治療費は無料だった。しかし日本と同様に、高齢化がすすむドイツでは、赤字が深刻化し、健康保険制度の見直しが行われ、去年から自己負担が導入された。

 自己負担といっても、今回私が払ったのは十ユーロ(約千三百五十円)のみ。これで四半期内は何度治療に通っても、また眼科や耳鼻科などの別の病院に行っても、もう何も払う必要はない。それに子供はまだ無料だ。これだけで、どのくらい保険会社の負担を少なくすることができるのかと思うが、結構効果があったようだ。

 ある人が冗談で、この自己負担導入の結果、ドイツ人は急に健康になったと言っていた。以前のように、たいした病気でなくても、いつでも気兼ねなく医者にかかるというわけにはいかなくなったためだ。例えば六月に治療を始めれば七月になるとまた十ユーロを払わなければならず、少し我慢して新たな四半期が始まるのを待つという人も出てくるわけだ。

(ドイツ・ノイス在住 若山計雄)

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sekai_no_1 at 09:13│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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