2005年07月28日

熱波と冷夏

米国より

 先週からこのかた、米国各地は熱波に襲われている。カリフォルニアやアリゾナ、ネバダ州といった西部・中西部では軒並み、四〇度以上に気温が上昇。カリフォルニア州デスバレーでは、日中の気温が五四度を記録した。この猛暑が原因で、お年寄りや子供、またホームレスの人々が熱中症で命を落とすケースも増えている。CNNは、アリゾナ州フェニックスだけで、少なくとも二十四人が死亡したと報道している。

 この熱波、先週末から東に移動し、オクラホマ州やミズーリ州、さらにニュージャージー州南部まで到達。同州でも熱中症による死亡者が出ている。「トライステーツ」と呼ばれるニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット三州はこれまで、日中の気温が三〇度に達しない涼しい日が続いていた。このため、「熱波到来」のニュースが新聞やテレビでけたたましく報道されるや、慌てて、物置からほこりのかぶった取り付け式クーラーを出して来たのは、記者だけではない。

 しかし、天気予報によると、東海岸に到達した猛暑は三日と続かず、すぐに、冷夏に戻ると言う。「今年一番暑い日」と言われたこの日。確かに気温はいつもより高めだったが、最高気温は三四度に達した程度だった。明後日からは日中の気温でも二六度に下がる。汗だらけになって窓に取り付けたクーラーは、一日だけでご用済みとなってしまうようだ。

 さて、今年、東海岸で人々の頭を悩ましているのは、「熱波」や「冷夏」だけではない。雨があまり降らないのだ。在留日本人が多く居住するニュージャージー州バーゲン郡でも渇水で貯水湖の水位が下がり、一部の町で節水制限が呼び掛けられている。一昨年前の停電騒動もそうだが、夏の東海岸はハプニングで満ちている。

(N)

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