2005年07月29日

気迫が足りない?反政府デモ

フィリピンより

 フィリピンでは大統領の進退問題をめぐり、毎週のように反政府デモが繰り返されている。最近のデモというと中国の反日デモが衝撃的だったが、フィリピンの場合は破壊活動を伴う過激なデモは今のところ起きていない。

 これまで数万人規模の集会が何度も行われているが、警官隊との衝突もほとんど起きておらず、集会は歌あり踊りあり冗談ありと、何かの催し物のような平和な雰囲気が漂っており、地元紙は一様に「今回は気迫が足りない」と評論している。

 あれだけ政府に不満を持つ人々が集結したにもかかわらず暴動に発展しないのは、やはり穏やかな国民性の表れといえるだろう。

 熱心な参加者がいる一方で、集会で支給される食料などが目的の参加者も多くいるのも事実。集会参加者の買収は政権交代劇のたびに話題になるが、今回も両陣営が参加者を買収したと水掛け論を展開している。

 実際のところ、この国で参加者の買収は周知の事実のようなもので、現地のニュース番組には賃金と弁当を目当てに両陣営の集会に参加したというツワモノが登場し「政治よりも今日の食事」と貧しい生活の改善を訴えていた。

 アロヨ大統領に辞任を求める国民が多い一方で、民衆蜂起(ほうき)による政権交代という「悪習」を断ち切りたいと望む国民も多く、大統領支持率が歴代大統領で最悪を示しながらも、反政府デモの参加者は頭打ち状態となっている。

 これまで、デモの拡大で大統領辞任を狙っていた野党陣営も弾劾による政権交代に方針を転換するなど、この国の政治の在り方も少しずつだが変わってきている。

(F)

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sekai_no_1 at 09:24│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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