2005年08月19日

農家のデモは長期戦へ

ウルグアイにて

 ここ一カ月ほど牧畜農家が中心となり、国営銀行の取り立てや差し押さえに対する抗議のデモが国会議事堂前で続けられています。


 ウルグアイ経済危機の前まで、農家に対して銀行のドル建ての貸し付けを国が奨励し、多くの農家がそれに従って農機具などの購入目的でドルによる借金をしてきました。

 それが現在、ドルの価値は当時の倍ほどになりましたが、農作物は現地通貨のペソによる販売となり、返済がとても厳しい状態が続いていました。

 その結果、滞納などで銀行による財産の凍結や家財道具の差し押さえ、果ては競売までされ、非常に困っていました。

 そこで、今回の抗議運動が起きたわけです。当初、抗議が始まった時は、国会前の道路を封鎖して抗議デモを行っていましたが、大衆の交通の邪魔になるとの申し入れで、デモのバリケードを国会の入り口付近に限定しました。

 牧畜農家のデモというだけあって、バリケードに使っているものは農機具やトラクターです。子牛が一緒になって“バリケードの一部”として活躍しているのを見たときには、驚くと同時に笑ってしまいました。

 しかし、この抗議、先が見えず、いつになったら解決するのか見通しが立ちません。抗議のバリケードを作っている側ものんきに構えており、すでに一カ月がたち、出口の見えない長期戦の様相となっています。

(堀本幸伸・モンテビデオ在住)

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