2005年08月23日

EU加盟で驚くべき変貌ぶり

エストニアから

 先週、かつての赴任地エストニアのタリンを八年ぶりに訪れた。

 英国からは格安航空会社「イージー・ジェット」が昨年十月から直行便を就航させており、わずか二時間半で手軽に行ける。これも昨年五月に欧州連合(EU)加盟国になった恩恵の一つだ。



 年間実質経済成長率7・8%(二〇〇四年度)のエストニアは、新加盟国の中で優等生だが、その変貌(へんぼう)ぶりには驚かされた。

 市内には欧米資本チェーンの高層ホテル、銀行、レジャーランドなどが進出。再会した知人は「タリンは小マンハッタンのようになったよ」と嘆いていた。

 物価も高騰。例えば、市内のバス代は一回券が十クローニ(約百円)で、十二年前に比べて十倍以上にもなっていた。

 市内にはオープン二階建て観光バスが走り、ショーウインドーのあちこちに不動産物件の広告が見られて、観光業と不動産業が花盛り。まるでロンドン並みになっている。国際言語として英語がますますポピュラーになっており、エストニアは英国をモデルにしているようにも思われた。

 だが、急激な変化の中で人々の心は枯れてきている。

 友人の一人は「エストニア人のアイデンティティーがなくなっている」と語り、多民族国家として再出発したエストニアの将来に悲観的な見方を示した。古き良きエストニアが次第になくなっているのは、確かに残念なことだ。

(G)

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sekai_no_1 at 10:03│Comments(2)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by しろやぎ   2005年08月23日 14:02
日本ではめったに目にすることができないバルト3国の近況ニュースは大歓迎です。これからも機会があったら紹介してください。投票しときます。
2. Posted by 管理人N   2005年11月01日 22:28
しろやぎさん、こんにちは。これからもヨロシクお願いします。

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