2005年08月26日

省エネで脚光浴びる自転車

フィリピンから
 
 意外かもしれないがフィリピンで自転車は人気がない。

 やはり暑い気候が一番の理由だと思うが、特に女性は自転車にまたがることに抵抗があるようで利用者は皆無といっていい。


 最近、人気を集めているバイクも同じ理由からか、利用者はほとんど男性だ。活発な社会進出から男勝りのイメージが強い比人女性だが、意外と伝統的な一面もあるのだ。

 そんなフィリピンでも、原油価格の高騰からエネルギー危機が叫ばれ自転車が注目を集めている。首都圏では自転車の利用を促進するため専用レーンの設置が検討されているほどだ。

 自転車レーンがどのようなかたちで設置されるのか定かではないが、運転マナーが悪いことで知られる比人ドライバーから自転車の安全をどう確保するかが注目されるところだ。

 なにしろ、バス専用レーンでさえ「万里の長城」と揶揄(やゆ)される鉄柵(さく)で保護するほどだから、自転車レーンをバイクが爆走しない保証はない。

 それに雨が降るたび冠水してボロボロの道路も問題で、場所によっては大人でも落ちてしまいそうな排水溝が口を開けている始末。歩行者でさえ足元に注意しなければならない場所を自転車で走ったら会社に着く前にクタクタになってしまうだろう。

 もちろん、そのための自転車レーンなのだが、この国において一番の問題は「いつ完成するか」ということだ。

 何事も遅延がつきもののお国柄ゆえ、自転車レーンが完成する前にエネルギー危機が去ってしまうかもしれない。ぜひ熱しやすい国民が冷めてしまう前に完成させてほしいものだ。

(F)

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sekai_no_1 at 10:00│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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