2005年08月26日

親子で行う新学年準備

米国にて

 八月も終わりに近づき、ニューヨークも朝晩が目立って涼しくなった。日中の暑さはまだ厳しいが、吹く風はさわやかなものを感じさせる。

 夏の終わりは、長すぎる休暇にうんざりした子供たちが、学校に行く準備をする時期でもある。米国は新学年が九月から始まる。初めて保育園に上がる下の娘は頑張って、母親が買い与えた幼児用教材を早々とやり終えたが、上の二人は休みで脳みそが“溶け”てしまったか、先学年の復習にも手が付かない様子。

 しかし、新学年への準備は子供だけではない。親も何かと支度をしなくてはならない。学校から配布される購買リストのノートや文房具のみならず、学校に来ていく服や部活のユニホーム、参考書などなど。この種の買い物は、「バックトゥースクール」ショッピングと言い、一般家庭にはお金に羽が生えて飛んでいく「年次行事」だ。

 報道によると、小中学生の買い物に使われる金額は合計百三十四億ドル、大学生の場合は合計三百四十億ドルとなり、総額が五百億ドル近くになる。小中学生一人につき、平均四百四十四ドルがかかる計算だ。

 この時期、子供服や文房具は今が一番高い。需要と供給、市場原理のなせる業だろう。「あえて今の時期に全部買いそろえる必要はない」との専門家の声もあるが、「子供のため、全部そろえないと気がすまない」という親の気持ちは万国共通なのだろう。

(N・ニューヨーク在住)

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