2005年08月31日

二世週祭の美人パレード


LA二世週祭(美人コンテストの女王たち)
各地の日系人社会から選ばれた美人コンテストの女王たち

LA二世週祭(マツケン・サンバ)
ひときわ人気を集めた「マツケン・サンバ」

 米国最大の日系人フェスティバルである二世ウイークのグランドパレードがこのほど、ロサンゼルス・ダウンタウンの小東京で行われた。


 もともとは、戦前の大恐慌による不況を吹っ飛ばす景気付けに地元日系人商店街が企画してスタートしたもので、戦争中の中断をはさんで今年で第65回目。他の移民社会に比べ人数では劣るものの、今年は多彩な企画を組み、ハイライトのグランドパレードでは、今までの二世ウイークには見られなかった参加者が人目を引いた。

 パレードの華はやはり、各地の日系人社会から選ばれた美人コンテストの女王たち。美人たちを乗せた山車が幾つも沿道に並び、着物姿や日本の日傘を差したクイーンやプリンセスたちが振りまく笑顔は、いつの時代でも人を魅了する。

 パレードは各舞踊団体の社中が競って音頭を披露する場となるが、今年ひときわ人気を集めたのが紅白歌合戦でも人気を博した「マツケン・サンバ」。

 松平健にふんした地元のカラオケグループの代表に合わせて、踊りの社中が軽快なサンバリズムを披露。今まで伝統的な踊りと音頭ばかりだった二世ウイークのパレードからすれば、画期的な試みだった。

 それだけではない。こうした音頭パレードには欠かせない徳島名物「阿波踊り」も初登場。数年前に徳島県人会が組織され、本場の阿波踊りの師匠を招いて猛練習を積み今回の参加にこぎつけた。

 また今年は人気ロックバンド「リンキン・パーク」のマイク・シノダがパレード・マーシャルを務めた。日本企業の撤退と駐在員の減少でビジネスの低迷が問題となっている小東京に、久しぶりに多くの若者が集い、活況を呈した。

 魅力満点のパレードが、不況打破の起爆剤となるか――。

(宮城武文・ロサンゼルス在住)

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