2005年09月02日

特赦と運転免許の資格

韓国にて

 八月十五日、終戦六十周年を迎えた。韓国では「光復節」と呼ばれ、記念日となっている。この日、四百二十二万人余りに大統領の特赦(特別赦免)が行われた。今回の規模は一九九五年(七百万人)、九八年(五百五十二万人)、二〇〇二年(四百八十万人)に続き歴代四番目だ。


 特赦の対象は、生計型犯罪中心の一般刑事犯(一万二千百八十四人)、公安犯人および選挙法違反者(千九百九人)、模範受刑者と老弱者(千六十七人)、道路交通法上の反則点および運転免許関連の行政処分を受けた人(四百二十万七千百五十二人)らだ。
 特赦の影響で、教育受講者が一日平均四、五十人いた道路交通安全管理公団が開店休業状態になった。反則点数がクリアされたためだ。一方、盛況なのが運転免許試験場だ。通常の二倍以上の人が集まり、普段は休みの土曜日も三週間返上されることになった。

 ところで、運転免許試験受験資格制限が解けた免許取り消し者らが試験場に無免許で車を乗り付け、警察に摘発される事例が相次いでいる。彼らは全員刑事立件され、三百万ウォン以下の罰金刑を受け、今後二年間免許受験資格がなくなる。

 警察も特赦を受けた免許取り消し者などが試験場に車を運転してくる可能性が高いとみて取り締まりを拡大しているようだ。特赦があるたびにこうした報道をよく見掛けるが、せっかくの特赦がこれでは台無しだ。

(Netseoul・ソウル在住)

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sekai_no_1 at 14:23│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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