2005年09月09日

巡礼者を襲った「テロ」

エジプト

 八月三十一日にイラクの首都バグダッドで発生した、イスラム教シーア派巡礼者九百六十五人が死亡、四百六十五人が負傷という大事件の背後には、テロを恐れる群集心理が働いたことが指摘されている。同国内務省の発表によると、「テロリストが自爆しようとしている」とのデマ情報が故意に流され、それを鵜呑みにした群衆がパニック状態に陥った結果の出来事で、狭い橋の上で転倒して圧死したり、川に転落して溺死した人が多数に上った。

 デマ情報を誰が流したかは不明だが、サダム(元大統領)支持者やテロ組織アルカイダに忠誠を誓うヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ一派によるものと推測されている。

 イスラム過激派による無差別テロは、彼らが標的とする人々のみならず、世界中の人々に不安を与えている。飛行機搭乗時、多くの人の脳裏にテロの可能性をよぎらせるという現在の状態は、テロリストの犯罪がいかに世界全体を暗闇に陥れているかを示す実例の一つだ。
 イスラム教の聖典コーランの記述で、対ユダヤ教、対キリスト教、対無神論者への戦いを聖戦と位置づける狂信的テロリストを善導することが重要である。その方法として、それらを時代的表現と解釈し、コーランの持つ普遍的真理部分を強調することだ。穏健派イスラム指導者による、アッラーの真実の叫びの解明が必要とされるゆえんである。

(S・カイロ在住)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
「最新トラックバック」は提供を終了しました。
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ