2005年09月13日

一体感に浸れるプロムズ最終日

英国から

 先週末土曜日に、今年もプロムズ(毎年七月中旬から九月上旬の夏の期間中に、ロンドンのアルバート・ホールで毎夕開催されるBBC主催のクラシック音楽会シリーズ。一八九五年以来百十一年の歴史を持つ)の最終公演をテレビで見た。

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 最終日は、通常のコンサートというよりも英国中の聴衆が参加して夏の最後を祝う一大イベント。主会場のアルバート・ホール以外にも、全国五カ所(ロンドンのハイドパーク、中部イングランドのマンチェスター、ウェールズのスウォンジー、スコットランドのグラスゴー、北アイルランドのベルファスト)の野外特設会場に合計約十万人が集まった。

 毎年恒例の行事だが、公演の最終プログラムとして午後十時ごろから、エルガー作曲の「希望と栄光の国」、トーマス・アーン作曲の「ルール、ブリタニア」、ヒューバート・パリー作曲の「エルサレム」などの愛国的な曲が演奏されると、会場にいる人はもちろんテレビで見ている人も全員が歓喜に酔いしれる。一体感に浸れる最高の瞬間だ。


 会場内では音楽に合わせて、英国国旗のユニオンジャックと並んでイングランド、スコットランド、ウェールズなどの旗が盛んに振られる。主会場のアルバート・ホールでは欧州連合(EU)の旗、ドイツ国旗なども見られ、国際色豊かだ(昨年は日の丸も振られていたが、今年は会場端で小さく目立たなかった)。

 最終公演は英国内だけでなく、今ではEU諸国内でも放映されている。もともとは国家レベルでの一体感を喚起したものだったが、今は国境を超えており、ドイツ人もこうしたイベントをうらやましがっているようだ。

(G)

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sekai_no_1 at 09:00│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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