2005年09月14日

北朝鮮美女軍団、3年ぶり韓国入り

北朝鮮美女軍団
タンバリンを使っての応援。右は韓国側のインタビュー申し入れを受けて対応を協議する北朝鮮応援団関係者

 3年前、その美貌と芸達者ぶりで韓国人を魅了したあの「北朝鮮美女軍団」がまたやってきた――。

 9月1日から4日まで仁川文鶴競技場で開催された第16回アジア陸上選手権大会。今回は高校3年から大学2年の学生で固め、前回よりもはるかに愛嬌を振りまき、その「ソフト戦略」に磨きをかけてきた彼女らは、予想通り行く先々で人々の注目を集めた。

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 スタンドでの応援、3日続けての歌謡公演、遺跡の多い江華島での観光、韓国大学生たちとの交流会……。大会期間中、さぞかし大忙しだったことだろう。「すごく純粋な感じ」。芸術会館での公演後、観覧したある中年女性はこうつぶやいていた。彼女らの印象を韓国人に聞けば、十中八九が「よかった」と答える。日本のある民放が指摘していた通り、韓国側の反応だけを見れば「南北は近づいている」といえるかもしれない。

 しかし「美女軍団」はどうだったのか。韓国市民に手を振って盛んに「私たちは一つ」と強調しながらも、常にSPに守られる中で行動範囲は制限され、韓国マスコミとの接触は最後まで拒み続けた。北朝鮮経済を支える最大の支援国への配慮からか、歴史的な友邦国に敬意を表すためか、表彰式で中国国歌が演奏されると全員が起立し直立不動の姿勢をとった。「君が代」演奏には全く反応しなかったのとは実に対照的。「しっかり教育を受けてきた」彼女らの言動から政治臭さが見え隠れしていたのも事実だ。

 南も北も南北対立の緊張時代を知らない「新世代」が成長している。しかし北朝鮮をめぐる厳しい状況は何も変わっていない。この現実を直視しなければ、南北交流は皮相的なものに終わらざるをえない。

 感受性の強い彼女らが、つかの間ではあったが韓国の地で自由の雰囲気に触れたことを思い出し、いつの日か今度は祖国でそれを満喫してくれることを願うばかりだ。
 (韓国仁川・U)

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sekai_no_1 at 19:16│Comments(0)TrackBack(1)韓国・北朝鮮 

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