2005年09月15日

子育てに感じる

ブラジル

 ブラジル人はとにかく子供好きだ。記者の長女はブラジル生まれだが、生後数カ月の長女を連れて外出すると、行く先々で「かわいいわねぇ」「何カ月なの」など老若男女問わず声を掛けられて驚いた。

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 その上、まだ大学生ぐらいではないかと思うような女性たちが長女の周りに集まってきて「かわいい」「抱っこさせて」などとはしゃぐさまには「何か日本と違うな」と感じたものだ。

 また、ブラジル社会自体も妊婦や子育て中の家庭を大事にしているようだ。大きなスーパーには妊婦や幼児連れ専用のレジが必ずあるし、銀行でも優先的に対処してもらえる。バスや電車では席を譲られることも多く、小さな子供やベビーカーの乗り降りなどを近くにいた人が自然に助ける姿も見掛ける。

 家族主義とも言える文化の影響もあるかもしれないが、ブラジルには「子供は未来・希望につながる」との感覚が一般的に強いようだ。それだけに、「子育てをしている」ということは、(個人の意識にかかわらず)社会的な重責を負うことになるが、もう一方で温かい支援を得ることにもつながる。カトリックの影響が色濃い社会であることも、新たな命を尊ぶことに無関係ではないかもしれない。

 こうしたブラジルでの子育て事情を日本に住む友人らに話すと、「うらやましい」との答えが返ってくる場合が多い。友人の一人は、「地方のことは分からないが、少なくとも都市部では子供や子育てというものに対する社会的なおおらかさがなくなっている」という。

 記者には現在三人の子供がいるが、妻と「次はどんな命(個性)が生まれてくるのか見てみたいね」と話すこともある。もちろん経済的な不安などは付きまとうのだが、こんな会話が自然と出てくるのはブラジルという大地のせいだけなのだろうか。

(A)

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