2005年09月30日

カメレオン男の正体

タイから

 タイとミャンマーの国境沿いを旅していたバックパッカーに聞いた話だ。

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 バスが路肩を踏み外して横転、多くの負傷者を出した時、最初にやってきたのは救急車ではなく泥棒だった。身動きできない人々の懐から財布や貴重品を抜き取る、火事場泥棒ならぬ“事故車泥棒”だった。

 昨年末のスマトラ沖大津波でもプーケットでは、混乱に乗じホテルや海岸に放置された荷物の置き引きや商店の商品を持ち出す窃盗事件が頻発したことがある。

 そのプーケットで先日、外国人が利用するバンガローを専門的に狙ってきた泥棒が逮捕された。空き巣泥棒が多発したことから、バンガローのオーナーはわざとドアの鍵を掛け忘れたかのように少しだけ空けたままの部屋を用意、中に警官を張り込ませていた。そのおとり捜査の網に、まんまと空き巣常習犯が引っ掛かったのだ。

 逮捕された二十三歳の男性の部屋は、カメラや時計など盗品であふれていたが、なぜかズボンの数が異常に多かったという。別におしゃれなわけではなく、“泥棒稼業”の七つ道具の一つとして使っていたものだ。

 警察署での身体検査でも、この泥棒は五本のズボンをはいていたことが判明している。なぜ、そんなに多くのズボンをはいているのかとの警察官の質問に泥棒はこう答えた。「盗みを働くとき、誰かに見られたら一番上に履いているズボンを脱いで目をごまかすためさ。見られたヤツの記憶と違うズボンを履いていれば、逃げ切れる可能性が高くなるからな」

 それにしても年中、三〇度以上の熱帯の地プーケットで五枚ものズボンをはき、蒸し暑さに耐え得る根性があるのなら、汗水流してこつこつ仕事に精を出す方にその忍耐強さを発揮すればよさそうなものを。

(T)

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sekai_no_1 at 08:52│Comments(1)│TrackBack(0)│アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by 釣吉丸   2005年09月30日 11:34
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