2005年10月03日

イメージ覆す一途な愛

ロシアから

 ロシアというと、ソ連時代の「労働者の天国」というイメージが付きまとう。ところがこの国の人は、大昔から今に至るまで、実に貴族的・紳士的行動を重んじるのである。一言でいうと、女性を大切にするのだ。

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 若いカップルをイメージしてほしい。きょう彼らは、食事に行く。この時、この二人が普通に取る行動を追ってみよう。

 まずレストランに入る。男性は自分の上着を脱ぐ前に、女性の上着を脱がしてあげる。それが終わったら今度は、イスを引いて、彼女が座る手伝いをする。食事の最中、例えば彼女のワインが切れたら、つぎ足してあげなければならない。食事が終わったら、代金を全額支払う。(ロシアでは男性が常におごるのが一般的)。その後、彼女に上着を着せてあげ、外に出る。

 男性の役割はまだ終わらない。例えば彼女の家と彼氏の家は、モスクワの最北と最南にあるとする。日本だったらどうするだろう。その場で別れるか、駅まで送って別れるかだろう。ところが、ロシアでは、彼女を自宅まで送るのが一般的。これは別に、ロシアが日本より危険だからではない。安全だったソ連時代から続く伝統なのである。

 ようやく彼女の駅に着いた。彼女は、「スーパーで買い物がしたいわ」と言う。彼はもちろん、カゴ持ちをする。彼女は遠慮なく買い物をし、スーパーを出る。彼は、彼女が今買った十キロの食料品を持っている。彼女は、何も持っていない。ロシアで女性は、男性といるとき「お箸(はし)より重いもの」は持たないのである。

 彼女をようやく送り終えた男性。その心には一点の不満もない。あるのは、一途(いちず)な真実の愛だけ。こんな普通のロシア人男性たちを、筆者は心から偉いと思う。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:39│Comments(7)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by suvo   2005年10月03日 13:24
女性に尽くすロシア人男性は確かに多いと思うのだが、ロシアには「妻を殴れば殴るほどスープが美味くなる」ということわざがあるように、ひどい男もいることは間違いない。世界1、2を争う離婚大国でもあるし。。。
2. Posted by 村上うぱ   2005年10月04日 08:34
たしかに結婚後はいい話はあまり聞かなかったけど、結婚前は女性に優しいのは確かだと思う。この記事を見て、食料品を買いに行ったとき同僚の男性が荷物を全部持ってくれて、一つくらい持つと言うと頑として「自分は男だから」と言って持って帰ってくれたのがなぜだかわかりました。そのときは、日本じゃまずないことだなあ。と、感動したものです。
3. Posted by メール便   2005年10月06日 02:30
女の人にとっては天国のようですなあ。
シャラポワは遠くにありて想うもの…日本男児は下手な真似はしない方がよさそうですなあ。
4. Posted by 管理人N   2005年10月06日 17:26
suvo さん、村上うぱ さん、メール便さん、こんにちは。これからもヨロシクお願い致します。
5. Posted by IZUMAIROVO   2005年10月12日 17:35
ずっと前からこのロシアの楽しい記事を楽しみに読んでいます。仲良しのロシア人の男性は、電車の中で荷物どころか私のコートやジャケットまですべて持ってくれました。そしてお食事に行ったときに、上着を脱いでよいかと私に尋ねました。なんて素敵!と思いました。
6. Posted by 管理人N   2005年10月13日 19:52
IZUMAIROVO さん、ようこそ。楽しい想い出になりそうですね。電車でよくおでかけになるのですか?
7. Posted by Elena   2005年11月05日 03:23
言われてみればたしかにロシア人男性たちは優しい!別にただのお友だちなのですがちょっとした、コンビニでの買い物などでもけっして私に支払いをさせまいとしますね。さすがにまだ18歳の学生に出してもらうのはかなり気がひけるので「いいよー!」と必死になるととても嫌そう&不思議そうな顔をします。そんなものなんですかね?荷物も必ず持ってくれますし、わたしの
思いっきり女性用のバッグまでちょっと中身が多いと「持つよ!」と言ってくれます。彼らは「日本に来て”優しい”と言われるようになった」と言っています。向こうでは普通なのかしら??

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