2005年10月04日

マラソンの話題で息抜き

ドイツから

 ベルリン・マラソンは野口みずき(グローバリー)が優勝した。「日本」「アジア」「ベルリン大会」の三つの新記録を達成しての快走だ。彼女の活躍でベルリンは半ば「日本フィーバー」となり、筆者は「日本人でいてよかった」と実感することができた。

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 今回のマラソンは、与野党の歴史的大接戦となったドイツ総選挙のわずか一週間後に行われた。高失業率に加え、政局は混迷を続けているだけに、マラソンの話題はちょっとした“息抜き”になる。がんを克服して完走したドイツ人男性のエピソードも勇気を与えてくれるものだった。

 翌日のベルリンの主要紙の一面トップの写真は、野口の笑顔でのゴール場面だった。

 今回は、アテネ五輪金メダリストが走るということで、街頭のファンの数は過去数年で最高を記録した。日の丸を振るドイツ人の姿も目立った。「世界で一番小さい最速ランナー」に対する好感度はドイツで抜群に高い。

 ある現地ジャーナリストは、一日の練習で四十キロ走ったり、トラックを何十周も走ることに驚いていた様子。記事では、今大会に向けてスイスで行った三カ月の過酷な練習にスポットを当て、「勤勉な国」日本を高く評価した。

 ベルリン・マラソンでは、日本人女子はこれで実に六連覇。特に、シドニー五輪金メダリスト、高橋尚子の二連覇はベルリンでも大きな話題となった。彼女らは「ほほ笑みの国、日本」というドイツ・メディアが多用する文句にふさわしい。「フレンドリーなおもてなしの国」というイメージを高めることに貢献している。

 日本はアニメや漫画、ゲーム、ハイテクだけでないことを世界に示してくれた。希望と喜びを与えてくれた野口選手に「ありがとう」と言いたい。

(T)

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sekai_no_1 at 09:29│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年10月05日 06:20
 こういうほほえましい話題もっとたくさん掲載してください。bad newsはロイターだの時事だの出しまくってて食傷気味なので…。

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