2005年10月08日

燃えるフリーランサー

オーストリアから

 イランの核問題を協議した国際原子力機関(IAEA)の定例理事会には多数のメディア関係者が結集、取材合戦を展開した。

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 日本の新聞社も現地のウィーン特派員だけではフォローできないとして、ベルリンやブリュッセルの欧州特派員をウィーンに送って完全な取材体制を敷いたほどだ。

 予想通り、理事会はイランの核問題を国連安保理に付託するかどうかで難航。本会議を休会して非公式協議が続く。その間、英国が修正案を提出したとか、ロシアが強硬論を主張、協議は行き詰まっているとか、会議の隙間(すきま)から流れる情報にメディア関係者も一喜一憂するありさま。

 理事会は会期をとうとう土曜日まで延期。メディア関係者からも「ベルリンへの帰国便を変更しなければならない」とか「土曜日まで働かすつもりか」といった怒りも飛び出す始末だ。その中で黙々と働いている記者たちはイランの国営記者団とフリーランサーたちだ。

 一人のフリーランサーは「おれたちはイラン問題の安保理付託には強く反対だ」と言う。「なぜ」と聞くと、「イラン問題までニューヨークに持っていかれれば、おれたちは飯が食えなくなるよ」と答えた。IAEAをカバーしているフリーランサーにとって、記事になる出来事が多ければ多いほど良い、というわけだ。

 北朝鮮問題が国連安保理や六カ国協議に取られてしまったため、IAEA理事会では同テーマを扱わなくなって久しい。イラン問題までニューヨークに取られてしまったら、それこそ「お手上げ」だ。

 邦人記者たちから「嫌になるよ。早く終わらないかな」といった不満の声が飛び出していたのとは対照的に、フリーランサーは燃えていた。

(O)

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sekai_no_1 at 09:14│Comments(4)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年10月08日 23:15
 新聞ではわからない裏話が読めて面白いです。次回期待してます。
2. Posted by 管理人N   2005年10月09日 20:42
蚊め!さん
いつも暖かいコメントありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
3. Posted by アフリカン   2005年10月15日 11:38
新聞記者が「他人の不幸で飯を食っている」と揶揄されるのもやむをえないか。
4. Posted by 蚊め!   2005年10月16日 04:58
 仕方ないです。悪いことをする人がこの世に多すぎますからね。

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