2005年10月11日

孔子偲ぶ儒教文化の聖地 中国山東省曲阜

孔子
孔子の生き方を表現した青空舞台「杏壇聖夢」では朝鮮族が韓民族の衣装で踊りを披露。右写真は、孔子の墓。文化大革命の時代に破壊され、修復された跡が痛ましい。

 中国山東省曲阜(きょくふ)は約2500年前、孔子が生まれ育った儒教の聖地だ。山東省の人々は「一山(泰山)、一川(黄河)、一聖人(孔子)」と故郷を誇る。
 人口65万人の曲阜には、孔廟(孔子を祀る廟)、孔府(孔子累代の邸宅)、孔林(孔子一族の墓所)の三孔があり、世界遺産に1994年に登録された。

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 ここを訪れる外国人観光客は国別で日本人と韓国人が一番多く、年間各30万人以上が孔子の故郷を深い尊敬の念で見入る。地元ホテルのスタッフの多くはハングルと日本語が話せるし、野外劇場で夜に開かれる青空舞台劇「杏壇聖夢」は孔子の生き様を描いたものだが、マルチスクリーンには英語とハングル、日本語の字幕が出るほどだ。

 地元で紹介されている孔子の肖像画は、決して美男とは言えないが、骨格が良く、ヒゲを生やし、常に政治的な迫害を受けながらも毅然とした風格のようなものがにじみ出ている。

 孔廟や孔林を巡ると、文化大革命の時期に紅衛兵が破壊した傷跡が至るところに残り、秦の始皇帝の焚書坑儒を彷彿とさせる儒教迫害期があったことを身近に感じられる。

 一方で土産物屋では毛沢東の銅像や肖像画を売る店が目立ち、貧富の格差に不満を抱く露天商らは「毛沢東時代に回帰する方が貧富の格差は是正できると考える人が最近は増え、ポツポツ売れる」と話す。彼らは「この田舎町でさえ、都市整備強化で民工(出稼ぎ農民)が地方から働きに来る。農業だけじゃ、やっていけないよ」と苦笑い。

 孔子の第76代子孫で書画家、曲阜市文学芸術界連合会主席の孔令君(52)は「春秋・戦国時代の魯(ろ)の国の都だった曲阜は儒教文化の源泉。激しい弾圧を受けながらも脈々と続く地元芸術を中国内外に伝えたい」と話す。中国文化の象徴ともいえるこの街にも、文革、改革開放の歪みが根深く残っていることを思い知らされた。
(中国山東省曲阜・F)

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この記事へのコメント
  大変興味深く読ませていただきました。
 曲阜はニュースになりにくいところなので、貴重です。孔子関係のさらなるニュースを期待しています。また別の話題などもあればよろしくお願いします。
Posted by 蚊め! at 2005年10月11日 23:21
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Posted by kurumi at 2005年10月13日 03:47
蚊め! さん、コメントをありがとうございます。kurumi さん、有意義な情報をどうもありがとうございました。
Posted by 管理人N at 2005年10月13日 19:55