2005年10月20日

銃販売禁止法案で揺れる世論

ブラジルから

 ブラジルでは二十三日、銃器の購入・所持を原則禁止するという世界でも例の少ない銃販売禁止法案の是非を問う国民投票が行われる。同国は世界的な「銃所有大国」の一つでもあり、長年にわたって銃器の個人所持が認められてきた。それだけに、今回の国民投票には国民から大きな関心が寄せられている。

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 記者は、幸運なことにブラジルで拳銃強盗などに襲われた経験はないが、友人の一人は叔父を拳銃強盗に殺されて銃に拒否を示す。もちろん法案賛成派だ。

 一方で、地方の農場主に「自分の身は自分で守るように祖父や父から教えられてきた」と自慢の銃コレクションを見せられたこともある。過激派の土地なし農民運動(MST)が活動する地域の農場主には、今回の法案は生存にかかわりかねない問題だという。

 テレビや新聞も法案賛成・反対派のコマーシャルや言い分などを繰り返し流しており、中には法案に対する立場を明確にするメディアさえある。

 また、最近は街中で知人に会おうものなら「おまえは(銃販売禁止法案)に賛成か反対か」と必ず聞かれる。法案賛成・反対派ともにメディアなどから得た知識や経験をもとに「販売・所持禁止が治安につながる」「自衛の権利を捨てることは愚かだ」などと持論を展開する。

 加えて、車で街中を走っていると、今度は車の後ろに「強盗から銃を取り上げろ」(法案賛成派)「銃は人間を殺さない、人間が同じ人間を殺すのだ」(反対派)といったステッカーを見ることも。

 記者の友人の一人は、副業として勤務時間後に住宅街を見回る警察官にチップを払っている(もちろん違法)。法案反対派の彼は「副業でがっぽりもうける警察官が増えるだけじゃないのか」とはき捨てるように語った。

(A)

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この記事へのコメント

1. Posted by メール便   2005年10月20日 11:55
警官の副業としては良性ものだね。

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