2005年10月21日

非番でも銃を持ち歩く警官

フィリピンから

 銀行やデパートの入り口に、ショットガンを持ったガードマン……。

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 フィリピンに来たころは、街の至る所で目にする銃に違和感を感じたものだが、最近はテロが続いていることもあり、頼もしい存在に感じるようになった。

 この国ではショッピングセンターに銃砲店や射撃場があるなど一般市民にとっても銃は身近な存在だ。

 それだけにちょっとしたトラブルに銃が絡むことも多く、警官も命懸けだから発砲を躊躇(ちゅうちょ)しない傾向がある。

 先日もバス強盗を撃退した「非番」の警官のニュースがテレビで流れていた。「何で非番の警官が銃を?」という疑問がわくのは当然だが、この国の警官が所持している銃の多くは支給品ではなく自前らしい。命の危険にさらされるジャーナリトが銃を持ち歩くくらいだから、犯罪者の恨みを買う警官が非番でも銃を持ち歩くのは当たり前のことなのだろう。

 しかし、撃退を試みたばかりに他の乗客に流れ弾が当たり死傷するケースも少なくない。財布を奪われた揚げ句、命まで失ったのではたまったものではないが、「黙って強盗を逃がせばいいのに」という日本人的発想はこの国では通用しないようだ。

 クリスマスや正月が続くこれからの季節、酒の勢いで花火代わりに銃を空に向けぶっ放す連中も増える。そして落下してきた弾丸が屋根を突き破り寝ていた人に命中、などという気の毒な事件が後を絶たない。

 なので心配性の私は一戸建ての家に住んでいた時、クリスマスと正月は二階ではなく一階で寝るようにしていた。瓦を使わないこの国の一般家屋の屋根は驚くほど薄い。

(F)

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sekai_no_1 at 09:02│Comments(1)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by さわ   2005年10月23日 12:09
瓦を使わないこの国の一般家屋の屋根は驚くほど薄い。
>これをさらに膨らましたお話が聞きたいです。

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