2005年10月27日

たくましく生きる移民

米国から

 髪を切りに行くのはせいぜい一、二カ月に一回のペースくらいだが、最近、ようやく“お気に入り”の店が決まった。幾つもの店を渡り歩いてきた結果だ。

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 自宅の近くにある理髪店のほとんどは、ヒスパニック系か中国やベトナムなどアジア系の移民が経営している。

 最初のころ通っていたヒスパニック系の理髪店は、切ってくれる従業員によって仕上がりに“ムラ”があって、当たり外れが多かった。

 ベトナム系のお店では、「髪質が硬い直毛だから切るのが難しい」などと言われ、見ていると本当に切りにくそうだった。普段は、白人系のさらさらヘアばかり相手にしているので、私の“剛毛”はどうも手に余るようだ。

 なかなか好みのところに巡り会うことはできなかったが、そんな中、こちらに住む日本人の知り合いから紹介されたのが、韓国出身で在米三十年のご夫婦がやっている理髪店だった。

 白衣を着た店のご主人は、まさに日本の「床屋さん」というイメージ。腕の方も確かで、ほかの理髪店と比べるととても丁寧だ。お客さんのほとんどが在米韓国人なので、私の硬い髪質でもまったく問題がなかった。

 日本の理髪店のように、ひげを剃(そ)ったり、肩たたきしてくれるような細かいサービスはないが、それでも満足できるレベルだった。

 ところで、聞くところによると、ワシントン近郊には韓国系移民が経営する美容院も多いのだが、韓国は美容院があまりにも多くて過当競争が激しいのため、「米国の方がもうかる」という事情があるようだ。

 移民の多くは、割と簡単に始めることができる理髪店やクリーニング店などを出発点に、「成功」を目指すパターンが多い。確かに、彼らは米社会の一員として、たくましく生きている。

(M)

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