2005年11月03日

世相反映するハロウィーン仮装

米国から

 米国で最も人気がある祭りの一つハロウィーン。十月三十一日は、米国の小学校では仮装した子供たちのパレードが行われ、仮装コンテストなども催される。夜ともなると、子供たちはさまざまな衣装を着て、「トリック・オア・トリート(驚かされたくなかったらお菓子をよこせ)」と言って、ショッピング街や裕福な住宅街を回ってキャンディーやお菓子を集める姿が全米で見られる。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 ハロウィーンは古代ケルトとローマの祭りに起源がある。古代ケルト民族は一年の終わりを十月三十一日と定め、その夜を死者の祭りとし、死者の霊が親族を訪れる夜であり、悪霊が横行し、子供をさらったり、作物や家畜に害をなす夜とした。そのためカボチャの中身をくりぬいて頭蓋(ずがい)骨のような形にして中に灯をともし、悪霊を追い払うなどの習慣が広まった。宗教的には殉教者の霊を祭るという意味もあるそうだ。

 仮装は、当初は魔法使いやお化けのようなものが主流で、これらの衣装を身に着けた子供の訪問を受けた農家は、災難から免れるためにお菓子でもてなすというのが、米国でのハロウィーン仮装パーティの由来。

 ところが今やハロウィーンは米国でハメを外してばか騒ぎをする人気行事となった。この日に最も利益を上げるのが駄菓子メーカーと衣装メーカー。この衣装は世相を反映し、魔法使いなどからヒット映画「スター・ウォーズ」の闇の帝王「ダース・ベーダー」や忍者など、子供たちの人気を集めるさまざまなキャラクターが多くなってきた。仮装は人間の変身願望とも重なり、ハロウィーン行事は時代を経るに連れて隆盛を極める傾向にある。

(M)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年11月03日 10:26
 大学院の授業で「何かアメリカの記念日を調べてプレゼンテーションしろ」というテーマが与えられ、私はハロウィーンをプレゼンしました。
 ただ、そのソースが日本語だったので、信憑性が少ないと思ったのですが、貴紙が出してくださった記事のおかげで、ハロウィーンの認識は間違ってなかったことが分かりました。ありがとうございます。
2. Posted by 管理人N   2005年11月03日 22:43
蚊め! さん、いつもコメントありがとうございます。お役に立てて嬉しいです。
3. Posted by しゃちくん   2005年11月04日 02:00
Mさんが今年のハロウィーンで見た、印象的な仮装はどんなものでしたか?

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ