2005年11月04日

中国人から見たデモ

フィリピンから

 先日、大統領府近くで行われた抗議集会の取材に行ったときのこと。その日も数分だが激しい衝突があり、警官とデモ隊の双方に負傷者が出た。

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 もちろん、この場面を写真に収めるために現場に来たようなものなのだが、この日は腰が引けて思うような写真が撮れず悔しい思いをした。

 腰が引けた理由は乱闘よりも「放水銃」の存在が大きい。あんな物で水を浴びたらカメラが一発でお釈迦(しゃか)になってしまう。

 結局、その日は放水銃の出番はなく、衝突の興奮が冷めたデモ隊は行進を断念し、交差点のど真ん中で集会を始めた。

 そんなとき、三カ月前にフィリピンに来たという中国人の特派員が話し掛けてきた。先ほどの衝突をテレビで見てカメラ片手に飛んできたようだ。

 私が「もう終わったよ」と言うと、「もう一回、あると思うか?」と彼。私は集会の主催者が大統領府の方向を指差しながら警官と話していたのを思い出し「集会の後にまたあるかも」と答えた。実は私も少し期待していたのだ。

 すると彼は「しかし、この国の集会は真剣さがないね」「いつもこんな感じなのかい?」と笑いながら話した。確かに特設ステージではコミカルな寸劇が行われ、警官隊も弁当を広げてリラックスムードだ。さきほどの緊迫感は微塵(みじん)もない。

 私が思わず「確かに中国の反日デモに比べたら緊迫感はないかもね」と口を滑らすと、彼は複雑そうな表情で笑っていた。

 結局その後、衝突は起きず集会は平和に解散。決定的瞬間は逃したが、あれ以上ケガ人が出なくて本当に良かった。

(F)

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sekai_no_1 at 08:38│Comments(3)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年11月04日 08:58
 写真がないのは残念ですが、こういう話もいいですね。でもそのほのぼのーした様子も写真に収めれば面白かったかも。
2. Posted by itochan   2005年11月05日 12:00
障害者自立支援法の(略)
3. Posted by 管理人N   2005年11月05日 12:40
蚊め!さん、itochanさん、コメントありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

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