2005年11月07日

根深い反米・イスラエル感情

エジプトから

 アラブ世界の世論は、西側とはかなり違ったことが多い。違うという以上に、全く正反対、あるいは、完全な間違いが、堂々と語られるのだ。

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 ある有名大学の女子大生は何と、ハリリ・レバノン元首相は、米国によって暗殺された、と語った。国連の独立調査委員会が、暗殺の背後にレバノンとシリアの軍や情報機関、政府要人が関与した可能性を指摘しているにもかかわらず、「米国が行ったことは事実だ」と言い張るのだ。開いた口がふさがらないとはこのこと。

 一九九七年、エジプト有数のリゾート地ルクソールで、邦人十人を含む六十二人が殺害されたイスラム過激派によるテロ事件の時も、ある大学生の男女は、米国とイスラエルが、エジプトの観光業に打撃を与え、イスラム教のイメージを悪化させるためにこの事件を引き起こした、と語った。

 二〇〇一年九月、ニューヨークとワシントンで発生した同時多発テロ事件の時も、イスラム教のイメージを悪化させるため、米CIA(中央情報局)が自作自演した、と語った。エジプトで最大の発行部数を誇るアルアハラム紙に、著名なエジプトの評論家だそうだが、米CIA説をとうとうと述べているのには驚嘆した。今回の女子大生の情報源を聞いてみると、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが、ハリリ事件についての異なった立場の意見を持つ両者が激論、彼女は、米国犯行説を語る評論家の意見が正しいと思ったという。

 パレスチナ問題の解決の遅れは、アラブ諸国民をして、反イスラエル感情を強めさせ、イスラエルを一方的に支援するとみる米国への反発となって表れる。そこから、悪いことは何でもイスラエルと米国がしたとの考えを生み出している。感情が事実を捻じ曲げるのだろう。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年11月07日 11:48
 誰がそういう世論を作ってるの?朝日以上にひどいね。もしマスコミだったとすれば…。新聞(特に日刊紙)は真実を伝えなければならない機関じゃなかったっけ。
2. Posted by ちー   2005年11月08日 15:57
いろいろな考えの人がいる、と言うことを認めるのが「民主主義」なんじゃないでしょうか。上記のような極端な考えを持つ人もいるでしょうし、きっと他の考えを持っている人もいると思います。でも、そういう極論を唱える人を作った原因のひとつもアメリカにあると思います。

>完全な間違い
は、なにもアラブ世界の世論だけじゃないと思います。
イラク戦争の理由のひとつの「大量破壊兵器」はまだ見つかっていません。
3. Posted by qp   2005年11月08日 18:02
この記事は極端すぎかもしれないですが、西側で同じような懸念をしている人もいるくらいです。人的災害はどれが真実かは当事者しか分からないと思います。
4. Posted by 世界おもしろニュース管理人N   2005年11月09日 12:11
蚊め!さん、ちーさん、qpさん、コメントありがとうございます。これからもコメント宜しくお願いします。

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