2005年11月10日

ラマダンの修行的側面

エジプトにて

 十月四日前後から始まったアラブ世界でのラマダン(断食月)が十一月二日前後に終了、イード・アル・フィトルという、断食明け後の祭り(休日)が四日間行われた。祭りでは、この期間だけしか食べない菓子類などを食べ、子供たちは新調、または最も素敵な衣服を着て、街に出て買い物をして過ごす。

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 ラマダンは日の出から日没まで飲食を一切絶つ一種の修行。日没後は家族一緒の食事会やゲームに興じたり、ほっとした喜びに浸る時である。

 私の周りのイスラム教徒は、「ラマダンは素晴らしい」とは言うが、体調を崩して苦しんだり、タバコを吸いたくなって、断食をやめてしまう人もいる。

 体調を崩す理由は、断食明けの食事で、いきなり食べたり食べ過ぎたり、食事の時間帯が日常と正反対になることからくるようだ。もちろん、胃に負担をかけないよう、特別なジュース(アンズのペーストをお湯で溶かして作る)を飲んでいるが、日没後の食事の後、夜中の十二時前後や、日の出直前に食べたりもする。これでは健康上問題が生じても不思議ではない。

 官庁や会社、学校はラマダン中は半ドンだ。海外の駐在員は、この期間はアラブ人に仕事を頼むことは無駄、とこぼす。

 家族仲が悪い場合や、断食から逃れたい人は、お金があれば外国へ行ってしまう。断食という肉体的苦痛を乗り越えるのがいかに大変かがうかがえる。

(S・カイロ在住)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2005年11月10日 14:36
 アラブの貴重な文化、習慣の紹介ありがとうございました。価値観の相違からくるいざこざもまずは、相手の文化を知ることから始まると思います。
2. Posted by ちー   2005年11月10日 14:40
体を壊しちゃう人もいるのですね。。。
健康面からもラマダンを薦めると読んだことがあります。無意味になっちゃいますね。
3. Posted by 世界おもしろニュース管理人N   2005年11月11日 15:09
蚊め!さん、ちーさんコメントありがとうございます。文化の違いを理解するのは、大事ですね。今後とも宜しくお願いします。
4. Posted by itochan   2005年11月11日 16:40
>官庁や会社、学校はラマダン中は半ドンだ。
>海外の駐在員は、この期間はアラブ人に仕事を頼むことは無駄、とこぼす。

イスラム教徒はアラブに限りません。(インドネシアなどでしたっけ?)
そうすると「ラマダン中は半ドン」は保障されずフルタイム働いているはずで、なおきついですよね。

病人は断食しなくていいと聞いた事があります。
体を壊したら以後は断食を継続する必要はないですね。(たぶん)
どちらにしても、そのきつさは信仰心を問われているわけです。
5. Posted by ぐっち   2005年11月11日 23:55
こんばんわ。うちの会社にもイスラム教を信仰しているインドネシア人が
いますが、ほんとに信仰心があるなぁと思います。ラマダンもあけたので昼間からモリモリ食べてます(笑)。

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