2005年11月12日
教師評価制の波紋
「同僚教師による授業の専門性に対する多面的な評価も行い、小学校は同学年担当の教師同士、中学校と高校は同科目の教師同士がそれぞれ評価する」
韓国でこのほど、父兄と生徒が教師を評価する「教師評価制」が試験的に導入された。全国四十八の小中高で実施され、早ければ来年二学期、遅くとも二〇〇七年から全面的に適用されるという。
伝統的に教育に対する思い入れが強い韓国で、教師の社会的地位は高い。しかし権威主義的な雰囲気も残っているため、価値観の多様化が著しい昨今の社会に育つ子供たちの間では、「不評」な教師が多いのも事実だ。宿題やテストなどで常に教師から「評価」されることもあって、生徒の間では常日ごろの教師への鬱憤(うっぷん)を晴らす絶好のチャンス、とばかりに歓迎ムードが広がっているとか。
当然、評価される側の教師は穏やかではない。特に全国教職員労働組合(全教組)は集団で年次休暇届を出すなど「闘争」の構え。校長、教頭を評価制の対象から外すことなどを求めているが、授業そっちのけ、生徒そっちのけで反対運動を展開する姿勢に父兄側が結束して「評価制に反対する全教組に反対する」記者会見も開かれた。
韓国の全教組といえば、反米教育や最近では反APEC(アジア太平洋経済協力会議)教育を指導する左翼的団体として保守陣営の批判の的になっている。評価制反対は権威主義に陥っている一部教師を「聖域化」させかねないという意味で、今回の騒動を「全教組の一部強硬派は教育の市場原理を拒否した」と看破した韓国メディアは卓見だったといえる。
(U)
★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ
韓国でこのほど、父兄と生徒が教師を評価する「教師評価制」が試験的に導入された。全国四十八の小中高で実施され、早ければ来年二学期、遅くとも二〇〇七年から全面的に適用されるという。
伝統的に教育に対する思い入れが強い韓国で、教師の社会的地位は高い。しかし権威主義的な雰囲気も残っているため、価値観の多様化が著しい昨今の社会に育つ子供たちの間では、「不評」な教師が多いのも事実だ。宿題やテストなどで常に教師から「評価」されることもあって、生徒の間では常日ごろの教師への鬱憤(うっぷん)を晴らす絶好のチャンス、とばかりに歓迎ムードが広がっているとか。
当然、評価される側の教師は穏やかではない。特に全国教職員労働組合(全教組)は集団で年次休暇届を出すなど「闘争」の構え。校長、教頭を評価制の対象から外すことなどを求めているが、授業そっちのけ、生徒そっちのけで反対運動を展開する姿勢に父兄側が結束して「評価制に反対する全教組に反対する」記者会見も開かれた。
韓国の全教組といえば、反米教育や最近では反APEC(アジア太平洋経済協力会議)教育を指導する左翼的団体として保守陣営の批判の的になっている。評価制反対は権威主義に陥っている一部教師を「聖域化」させかねないという意味で、今回の騒動を「全教組の一部強硬派は教育の市場原理を拒否した」と看破した韓国メディアは卓見だったといえる。
(U)
★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by itochan 2005年11月12日 23:33
生徒の満足度?
生徒の満足度であれば、厳しい教え方ならマイナス評価ですよね。
教えているクラスの学力向上度合いは、教育能力の指標だと思いますが、優しい教え方、厳しい教えかたのどちらを選択するかはTPO次第に思えます。
教師同士の評価であれば悪い方向には行かないと思いますが、生徒による単純な人気投票だけにならないことを祈ります。
生徒の満足度であれば、厳しい教え方ならマイナス評価ですよね。
教えているクラスの学力向上度合いは、教育能力の指標だと思いますが、優しい教え方、厳しい教えかたのどちらを選択するかはTPO次第に思えます。
教師同士の評価であれば悪い方向には行かないと思いますが、生徒による単純な人気投票だけにならないことを祈ります。
2. Posted by 蚊め! 2005年11月13日 11:59
小学校や中学校じゃねえ…あんまり基準にならないんじゃないの?遊びたい年頃だし、勉強の意味分かってないし…。
3. Posted by 世界おもしろニュース管理人N 2005年11月14日 13:57
蚊め!さん、itotyanさん、コメントありがとうございます。
教育熱心な韓国ならではの制度なのでしょうね。日本で同じような制度を導入したらどうなるのでしょう?
教育熱心な韓国ならではの制度なのでしょうね。日本で同じような制度を導入したらどうなるのでしょう?
4. Posted by 蚊め! 2005年11月15日 13:51
日教組・全教組と左翼主義の残党の洗脳を受けたいたいけな子供たちによって、(一般児童や一般保護者、また児童・生徒の将来にとって)いい先生が排除され、自分たちの都合のいい先生が高得点を挙げると思う。
そんなことしなくても、先生自身の評価なんか、小中学生はいっぱいブログ持ってるのだから、そこを閲覧してみればわかるはず。さらに言えば、教育ってのは、受けるほうにとってはしんどいのであって、辛辣な評価が出るのが当たり前だけど…。
そんなことしなくても、先生自身の評価なんか、小中学生はいっぱいブログ持ってるのだから、そこを閲覧してみればわかるはず。さらに言えば、教育ってのは、受けるほうにとってはしんどいのであって、辛辣な評価が出るのが当たり前だけど…。
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。