2005年11月22日

沖縄を愛したドイツ人女性

ドイツから

 ベルリンでも有名な日本通のドイツ人女性がこのほど、列車事故で他界した。四十四歳だった。

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 この女性は、生まれながらの盲目で生涯、盲導犬との生活を余儀なくされていた。しかし、盲目というハンディキャップに負けない明るく前向きな心の持ち主で、花のような存在だった。

 仕事先はベルリンの物理研究所で秘書として活躍。毎日一時間かけて電車通勤していた。自宅では家政婦を雇うことを拒否、掃除から料理まで一人でこなした。障害者としてのレッテルを張られることがいやで、自分に対する甘えは一切なかった。

 生前、記者との電話では、まるで同郷人と話しているかのように上手に日本語を話す。電子メールもアルファベットを使って日本語で書いてくれた。

 彼女は根っからの沖縄ファン。ドイツ沖縄県人会を通じて、沖縄出身の記者の妻に電話してきたのが交流のきっかけだった。持っている琉球民謡のCDの数は三十枚を超える。インターネットを通じて直接、日本から輸入したと言う。ウチナー(沖縄県民)の妻でさえ聞いたことのないアーティストばかりだ。

 温暖な気候や言葉の美しさにあこがれ、沖縄行きが一番の夢だった。ただ、問い合わせ先の沖縄県盲人協会から連絡がなく、訪問をずっと先延ばししていた。ただ、本土には何度も訪れている。

 彼女と妻はお互いにお互いの言葉を学ぶため、定期的に会っていた。障害者なのにこんなに明るく前向きでいられることに多くを学んだ様子。目が見えない分、人の心が見える繊細でやさしい人だった。

今、天国で、沖縄の青い空と海が見えているに違いないと妻と私は信じている。

(T)

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sekai_no_1 at 08:49│Comments(4)TrackBack(1)ヨーロッパ 

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この記事へのトラックバック

1. <strong><font color="#000000">コメント</font></strong>  [ どうせなら英語で世界のニュース ]   2005年11月24日 00:34
Our cell phone bills with every phone number you call, are on sale for about $10...

この記事へのコメント

1. Posted by YS444   2005年11月25日 09:59
○沖縄を愛したドイツ人女性(ドイツ)

私も独居の全盲ですが、
彼女の希望を叶えてあげることができず残念でしたね。

私は視力0では不可能な事を、
時々フッとしてみたくなる事があります。
そんな欲求も30数年間で自分自身を飼い慣らしたつもりですが、
しかし還暦間近になっても今だ、
ほんの少しでも見えたら自分で出来るのに…
と思うこともあります。

彼女のご冥福をお祈りいたします。


2. Posted by Bluenote   2005年11月25日 18:24
不可能なことに挑戦してみてください!

わたしには全盲の方の苦労はわかりません(ごめんなさい)。

それがあなたの人生をよりすばらしいものにするなら、、勇気を出して。


(勝手なことを言ってごめんなさい)
3. Posted by 管理人N   2005年11月29日 15:06
YS444 さん、Bluenote さん、心のこもったコメントをいただきありがとうございました。
4. Posted by みのり   2006年03月13日 20:26
私もベルリンに住んでいて琉球音楽が大好きです。是非お墓を訪れたいです。こんな遠いところで私たちの文化を好きでいてくれたなんて、とても感動いたしました。もし住所が分かる方がいらっしゃれば教えていただけないでしょうか。

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