2005年12月03日

「興味深い」VIPデー

米国にて

 米国では十一月第四週の木曜日が「感謝祭」として祝われる。この日に合わせて、人々は生まれ故郷に帰り、離れ離れになっていた親兄弟が週末を共に過ごす、というのが「お約束」だ。

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 さて、一部の公立学校では感謝祭を前に、学童の祖父母らを招き、孫とともに一種の参観行事を行うところがある。私の子供が通う学校でも「VIPデー」と称する催しがある。しかし、わざわざ日本から病身の母を呼ぶわけにもいかず、知り合いに頼むにも「適齢」の人物は見当たらない。仕方なく、息子のクラスには私が、娘の方は妻が「VIP」として参加することにしたが、これがなかなか興味深かった。

 教室に入り、息子と一緒に座ると、先生が「感謝祭を定めた大統領の名前は」とか「巡礼父祖(ピルグリムファーザーズ)が上陸したのは現在のどの州」などのクイズを出題。われわれの手元には、あらかじめ解答を記した絵や数字がビンゴ形式で並んだプリントがあり、これにおはじきを置いて、ラインができるとプレゼントがもらえる。

 いわば、米国の子供たちは、「建国伝説」ともいうべき国家の出発点を、これを記念する日に合わせ、祖父母とともに公立学校で学ぶわけだ。これが「愛国心」をはぐくむ礎になる。しかし、こういう情景を見ると、この国が日本の戦後教育に施した「措置」に思いが及ぶ。複雑な心境になった「VIPデー」だった

(N・ニューヨーク在住)

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