2005年12月13日

弾圧では消せぬ信仰の灯

韓国から

 「宗教は反動的で非科学的な世界観であります。宗教を信じると階級意識が麻痺(まひ)し、革命の意欲がなくなります。宗教はアヘンのようなものだといえます」

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 これは一九六七年に発刊された「金日成著作選集」に出てくるくだりである。生前、金日成主席がいかに偏った宗教観を持っていたかを表している。金主席は対外的には宗教活動の自由があるかのように装い、国内向けには憲法条項を改正して「反宗教宣伝の自由」なる、いうなれば宗教弾圧の自由を与え、その二重的な政策で体制維持を図ろうとした。しかし、宗教弾圧が成功しないことは歴史が証明している。

 先週、ソウルで北朝鮮人権国際大会が開かれた。耀徳政治犯収容所に入れられた人の一割近くが「宗教的な理由から」という話、宣教の地下活動に従事した人が公開処刑された現場を見たという複数の脱北者の証言など、北朝鮮では宗教弾圧が現在進行形であることを教えている。

 同大会に出席した黄長・元朝鮮労働党書記は、「北朝鮮の住民は金日成、金正日父子の精神的奴隷にさせられている」と語りながら、自らが「神」となり、自分たちを一種の「信仰の対象」として拝ませることに何ら疑問を抱かせないようにした金父子を痛烈に批判した。

 こうした弾圧にもかかわらず、現在、北朝鮮国内には少なくないキリスト教信者がいることも知られるようになった。中国経由でポケットサイズの聖書を入手し、ごく親しい者同士が集まってひそかに祈りをささげ、誰にも聞かれないように韓国のキリスト教放送をラジオで聴く……。

 今回の大会は、そんな彼らの「本心の叫び」に応える道を模索する場ともなった。

(U)

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この記事へのコメント
 信仰の自由は、日本人には理解できないかもしれないけど、もっとも重要な権利です。アメリカにいてそれを強く実感しています。早く、北朝鮮の方々が、弾圧から解放されることをお祈りいたします。
Posted by 蚊め! at 2005年12月15日 22:02