2005年12月16日

日本製テレビの“進化”

ロシアにて

 「この前、日本製テレビを買ったのだけれど、日本もやっとまともなテレビを造るようになったな」

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 シベリア鉄道のロシア号で同室になった、貨物船船員のウラジーミルさん(48)。いろいろ話をしているうちに、彼はこんなことを言ってきた。

 ロシア製テレビは最近こそ品質が上がってきたが、それでも日本製とは比べるべくもない。ソ連時代は「使わないときはコンセントを抜いておかないと、火を噴く可能性がある」とまで言われたものだ。

 彼は続けた。

 「ずっと昔、船員の友達から新品の日本製テレビを買ったのだが、どうやっても電源が入らない。説明書は英語で分からないし、友達も何も知らない。ホトホト困り果てたころ、知り合いの知り合いを通じてやっと分かったんだ。信じられるか、日本のテレビの電源は、スイッチを引っ張って入れるんだ」

 私も子供時代、スイッチを引っ張って電源を入れた記憶がある。

 「そうだろ。日本の製造会社も、世界のスタンダードを理解するようになったんだ。スイッチてのは押すものなんだ」

 きっと彼はテレビの電源を入れようと、チャンネルを何回も回したり、あちこちのスイッチを全部押したりしたのだろう。型落ちのテレビを買った彼には悪いが、思わず笑ってしまった。彼の言う通り、日本製テレビも“進化”したのかもしれない。

(O・モスクワ在住)

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この記事へのコメント
 このロシアレポートはほんとに唖然→爆笑させてくれるエッセイが得意ですね。いつも楽しく読ませてもらってます。今回も最初の文を見て目がテンになりました…。そして読み進めていくと思わず笑いがこみ上げて…。本にしたら売れるんじゃないのかな?(15万部くらい?)ぜひ貴社で出版を考えてみたら?
Posted by 蚊め! at 2005年12月16日 23:28
蚊め!様、いつも暖かいコメント、ありがとうございます。「 本にしたら売れる・・・」なるほど、検討の余地ありかもしれません。
Posted by 世界おもしろニュース管理人N at 2005年12月19日 13:27