2005年12月24日

大雪に見舞われる湖南

韓国から

 今月に入って韓国は雪続きだ。大雪警報が頻繁に発令され、テレビには雪の重みで押しつぶされたビニールハウスや高速道路で立ち往生する車の光景が映し出されている。気象庁は「異常気象ではない」と解説しているが、「何か変だ」と思っている人も少なくない。今回の大雪、なぜか韓国南西部の湖南地方(全羅道)に集中しているからだ。

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 「光州、全羅南道では道路が随所で凍結し、スリップや転倒事故が相次いでいます」「全羅南道新安郡では強風により一帯が停電し、千人以上の住民がボイラーをつけられず、極寒の中、六時間も寒さに震えました」……。今月四日から降り始めた雪はすでに三週間続き、降雪量は観測史上最高に達した。災害対策本部によると、財産被害は全羅道全体で二千億ウォン(約二百三十五億円)を超えたという。

 一日の積雪量は四〇センチ、五〇センチ。北陸や北海道に比べれば驚くほどではない、と思う。被害が大きいのは対策が行き届いていないから、という声もある。しかし、それにしても大雪が全羅道に集中するのを見て、何か不思議な感じをぬぐうことができない。

 そんなことを思いながらテレビをつけると、ニュース番組に生出演した野党・民主党の韓和甲代表が、「与党の開かれたウリ党は盧武鉉大統領のためにつくられ、政権が代わればなくなる党。民主党は湖南の民心を考えている」と語っていた。地域感情の対立のあおりで積年の恨みを持っているともいわれる湖南住民だが、政治家たちは相変わらず特定地域の民心をくすぐり続けている。現政権内には湖南出身者も多く、そういう意味で湖南は現政権が打倒の対象に掲げた既得権層に自らなりつつある。

 年の瀬の大雪に、「湖南もいつかは浄化されなければならない、と言わんばかりだなあ」とつぶやいた友人の弁が、妙に耳に残った。

(U)

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