2005年12月26日

冬の訪れと新鮮な野菜

ロシアから

 かつて、物不足で行列大国だったロシア。今はスーパーマーケットが乱立し、物が有り余るようになっている。夕方スーパーに行くと、ロシア人が食料品を山のように買いあさっている姿が見られる。

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 そんなロシア人だが、あまりスーパーで買わないものもある。それが野菜。では彼らはどこで野菜を買うのか。リーノックといわれる青空市場で買う。リーノックには普通、野菜・果物屋がズラーっと何十軒も並んでおり、品物はスーパーより新鮮で価格も20−30%安い。

 ロシアの賢妻は、じっくりすべての店を見回し、安くて質のいい品物をゲットする。(もちろん賢夫は、その時間巨大なキャベツを持って、妻について回らなければならない。賢妻は、お箸より重いものは持たないのである)

 筆者もロシア人の友人にいわれ、スーパーではなくリーノックで野菜・果物を買うように心掛けている。言われてみれば、確かにリーノックの野菜はスーパーよりも新鮮で安い。

 ところが、冬の訪れとともに、(ロシア人からみたら)南国育ちの筆者にピンチが訪れる。リーノックの店長さんたちは冬になると、キオスクの前にガラスを入れ、暖房をして商品が凍らないようにする。野菜・果物は暑からず、寒からずで幸せだろうが、筆者は厳冬の外で買い物をしなければならない。マイナス20度のときに、手袋をはずし、財布を取り出し、お金を取り出し渡すのは、地獄の責め苦にも似ている。

 というわけで、筆者は冬になると新鮮な野菜をあきらめる。そして、スーパーからの帰り道、リーノックで行列に並び談笑しているロシアの人々を見て、「彼らは人類が滅亡の危機に瀕(ひん)しても、最後まで生き残るだろう」と思うのである。

(Y)

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この記事へのコメント
 今回も爆笑するオチが付きましたね。また楽しみにしてます。ちなみに賢妻は、財布も持たないのですか?この文章で行くと、賢妻は品定めのみに全力を投入し、夫がすべての荷物(財布含む)を持つとも取れるのですが…。
Posted by 蚊め! at 2005年12月26日 12:17
>リーノックの店長さんたちは冬になると、キオスクの前にガラスを入れ、暖房をして商品が凍らないようにする

商品だけじゃなくて、店長さんも凍るからじゃないのかな。
一日中外にいたらつらいでしょう。


今年は日本も気象のせいで野菜が高いです。
Posted by itochan at 2005年12月28日 09:50
蚊め!さんがおっしゃる様に、
このコーナーが文庫本化されたらきっと購入します。
そのときは「特選コラム」のOさんの時代からお願いしますね。

ほんの少し行った 冬のモスクワで、
トマトが高くて買えなかったことを思い出しました。

今年も教科書にないような生の時事ネタをお願いします。

Posted by マロージェナエ at 2006年01月01日 00:23