2005年12月27日

ガソリンは売りません

フランスから

 フランスでは毎年、大みそかの夜から元旦にかけて、貧困地区に住むアラブ系・アフリカ系移民の少年たちが、車に放火する事件が多発する。今年十月末から三週間にわたり起きた大規模な暴動の再来を懸念する自治体は、火炎瓶に使用されるガソリンの販売を禁止する処置を発表している。

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 大みそかの夜に、数百台の車が全国で焼かれるようになったのは、アラブ系移民が集中して住むフランス東部ストラスブールで起きた放火事件からだった。ストラスブールは、トルコ系移民も少なくない。外国企業の工業団地が多く、職を求めて多くの移民が集まっている。

 イタリア系移民の友人が、治安を理由に引っ越すというので、手伝いに行ったことがある。友人は言った。「絶対に運ぶ荷物を路上に放置しないように」と。案の定、もう一人の手伝いの男性が、アパートの玄関口にいすを置いて二階に上がったすきに、そのいすはなくなっていた。ほんの数分の出来事だった。
 友人には小学生と中学生の子供がいたが、白人系はクラスに彼らだけだったという。子供たちが言った。「ナイフを持っている子がいるのは当たり前で、何か身を守る物がないと危険なんだ」と。

 フランスでは毎日平均九十台の車が放火されている。三週間に及ぶ暴動では、一日に千四百台の車が焼かれたこともあった。警察は一晩で九十台の車の放火の報告があったのを受け、「平常に戻った」と声明を出した。

 イスラム教徒にとっては、クリスマスも元旦も無関係だ。彼らにとってはイスラム暦に従ったラマダンの方が、はるかに重要だ。車に放火する少年たちは通常、イスラムの信仰も弱い。ただ、一年のたまった不満を爆発させ、存在を示すために車やバス停に放火する。今年の大みそかも心配されている。

(A)

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この記事へのコメント
1日平均90台放火されて「平常どおり」とは…。文化国家の名が泣きますね。
移民の方々がみんないい人ならいいのに…。いや、いい人だっただろうけど、現実が厳しすぎて、ひねくれたのか…。貴紙の特集から読み取った感想です。大変読み応えがありました。
 さて、日本もそういう面も合わせて考えないといけないですね。移民対策。
 たとえば…技術面だけではなく、道徳面、生活面も併用して教育するシステムの開発、運営とか。移民の方々は日本人が持っていないさまざまな特質を獲得しているはず、それを生かした就職アドバイスとか…。
 権利ばかりじゃなく義務も教えるカリキュラムとか…。
 
Posted by 蚊め! at 2005年12月28日 08:59