2006年01月09日

日本人観光客で盛況

エジプトから

 エジプトの最も代表的な観光地の一つである同国南部のルクソールを訪れた時、相当数の邦人が団体を組んで観光している姿を目にし、大変驚いた。日本語の流暢(りゅうちょう)なエジプト人ガイドの面白い説明を受けながら、いかにも楽しそうに過ごしている姿は、平和そのもの。八年前の十一月に邦人観光客十人を含む六十二人が殺害された事件現場だったことなどは記憶の彼方(かなた)にあるような雰囲気だ。

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 私はどちらかというと、旧約聖書に出てくる預言者モーセが、神から十戒を授かったとされるシナイ山や美しい熱帯魚とサンゴがわんさといるシナイ半島南端のシャルムエルシェイク方面に足が向くのだが、そちらではほとんど邦人と出会うことがないことから、エジプト観光は廃れたのかなと思い込んでいた。
 が、エジプト観光を支えているのは日本人だとでも言いたくなるほどの盛況ぶり。事件現場のハトシェプスト葬祭殿では、観光客の半数が邦人ではと思わせられるほど、ガイド付き団体が次から次へと祭殿への道を登っていた。

 以前からあった関西空港との直行便の上に、二年ほど前から成田とカイロ間の直行便が運行し始めたのも影響しているのだろうか。エジプトは夏ではなく冬が観光シーズン。特にルクソールの夏は「暑さを通り越す」日々の連続であることから、お年を召された方の心臓発作や脳出血による死亡事故が毎年のようにある。それに比較し、冬はかなり過ごしやすいのだが、それでも日中の日差しは強い。

 飲料水を片手に、帽子でもかぶっていないと体力を奪われてしまう。王家の谷、王妃の谷を取り巻く高い峰々を含む地形の威容さや美しいレリーフ、原画は感動ものだ。お墓を暴いて金銀財宝をことごとく盗掘した盗掘団も大掛かりのものだったろう。

(S)

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