2006年02月10日

改善された「公衆衛生」

韓国にて

 最近、韓国でも公衆衛生に対する関心が高くなってきました。十数年前は、本当にひどい状態でした。田舎に行くと、トイレは家の外にあり、トイレの下に牛舎があるという酪農家も実際にありました。

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 また、どこに行ってもキムチの腐ったにおいが漂い、電車やバスも異様なにおいが充満し、慣れるのに大変でした。

 でも、二十一世紀に入り、状況が変わり始めました。思えば、韓国鉄道の経営破綻問題がきっかけでした。サービス向上の一環として、職員の再教育とともに全国の駅舎のトイレをきれいに改装しました。公衆衛生の改善が功を奏し、韓国鉄道は息を吹き返しました。

 国鉄の成功を通して、国や道のレベルで公衆衛生に力を入れるようになりました。公園から、庁舎、デパート、一般のビルへと徐々にその輪は広がり、見違えるほど改善されました。

 たとえば、水原市は萬石公園に悪臭の全く出ないトイレを設置し、内部には美術作品を展示するなど、市を挙げた公衆衛生に対する意気込みを感じます。

 京畿道では、今年からガソリンスタンドの洗面所を道が管轄する「公衆トイレ」と位置づけ、毎月スタンドに管理手当を支給するようになりました。また、公衆トイレを清潔で美しく改善した水原市など七カ所の市と郡に表彰状とともに五億ウォンの賞金を贈りました。

 最近になってやっと、韓国も余裕が出てきたなと思います。

(きょん・ソウル在住)

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sekai_no_1 at 14:00│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!    2006年02月11日 02:28
 作者のいうとおりですね。お金がある程度余裕ができないと、そういう文化的なものには気が回らないものですからね。更なる韓国の発展をお祈りいたします。
2. Posted by きょん   2006年02月13日 18:00
蚊め!さん、こんにちは。いつも関心を持っていただいてありがとうございます。日本も公衆衛生に関心を持ち出したのは、80年代ですよね。そういう意味では、韓国は15〜20年くらい、日本のあとを追っていると言えると思います。地下鉄の駅舎の文化施設も本当に充実してきました。蚊め!さんが韓国に来られたら、”韓国の余裕”を堪能してくださいませ。

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