2006年02月11日

子供たちが心配

韓国から

 先日、仁川市在住の小学校六年生の男の子が、自宅マンションの勉強部屋で首をつって死亡しているのが発見された。自宅付近の学習塾で英語や算数などを一日三―四時間勉強していたこの男の子は、家族に「塾の時間を減らしてほしい」と訴えていたことから、警察は過度な勉強のプレッシャーに耐え切れなくなって自殺した可能性も視野に入れ捜査している。小六が自殺すること自体、実に痛ましい出来事だが、勉強を苦にした自殺であることが本当なら事態はさらに深刻だ。

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 韓国人の教育熱のすごさは有名だ。知人の小学校三年生の女の子は、塾通いで一日が分刻みのスケジュール。夜の十一時過ぎになってようやくテレビなどを見て「自分の時間」を楽しんでいるという。また別の知人の家は、冬休みだというのに朝六時に小学校低学年の子供たちを起こして英語の勉強をさせている。しかもそれを自慢するように話すのだ。

 しかし、こうした教育熱が「子供たちの将来」にどこまでプラスになるのか、という視点が欠けているような気がしてならない。国中が大騒ぎになる全国共通の大学入試「修能」にしても回答はすべて選択式で、論述や思考力を問われる機会は少ない。「二十一世紀の韓国の競争力を考えるともっと創造性を伸ばす教育が大事」「学校の授業を一生懸命やれば希望の進路にチャレンジできるようにすべきでは」といった大人たちも増えているが、制度や社会の雰囲気を変えるまでには至っていない。

 まだまだ外を走り回りたい年ごろの子供たちが、ひょっとしたら「机に向かう姿」を見ることで安心したい親や塾通いに走らざるを得ない競争社会に押しつぶされようとしてはいないか。勉強に駆り立てられる子供たちが、ちょっと心配だ。

(U)

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この記事へのコメント
 それは科挙のころから続くものなんですか?試験形式
Posted by 蚊め! at 2006年02月20日 12:31