2006年02月25日

「奇跡の船」が結んだ絆

韓国から

 韓国動乱(一九五〇−五三年)の際に中共軍の南下で追い詰められた避難民が、現在の北朝鮮・興南から船で脱出した、いわゆる「興南撤収作戦」の先頭に立った米国人たちの献身的な救出活動に敬意を表し、米ニュージャージー州に記念公園を造成する計画が進められている。韓国の民間団体が中心となって四十億ウォン(約五億円)を掛け、今年十月に着工、二年後完成を目指している。

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 敵の砲撃が激しさを増す中、「興南撤収作戦」で最後の船となった米貨物船「メリディス・ビクトリー号」には一万四千人が群がり、船底までぎっしりとなった。当時、船員の一人で、このほど訪韓したロバート・ロニー氏(現在、弁護士)は、こう回想している。

 「敵は避難民を虐殺しながら南下してきた。共産主義の下で生きることがどれほど恐ろしいか、誰もが感じていた」

 命懸けで死地を後にした海では、軍用船一隻の誘導すらなしに海中に敷設されているおびただしい数の機雷を避けなければならず、航海は困難を極めた。一日がかりで韓国南部の巨済島にたどり着いた。極限状態の中で全員が無事だった。興南出航が十二月二十四日だったことから、ロニー氏は後に「神が守ってくださった『クリスマスの奇跡』に違いない」と述べ、マスコミは「興南撤収の裏に奇跡の船あり」と報じた。

 記念公園には、芝生で巨大な韓半島がかたどられ、ビクトリー号を象徴するモニュメントが建ち、動乱に参戦した国連軍戦死者の名簿も刻まれる。関係者は、訪れる人々に「生命、希望、自由、愛の重要性が伝われば幸い」とし、公園は「分断国家・韓国から発信した世界平和への願い」であり、「韓国の米国に対する感謝の証しにほかならない」と語る。

 米国との関係がぎくしゃくする昨今の韓国にあって、太平洋を隔てた記念公園は、両国の絆(きずな)の深さを表している。

(U)

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この記事へのコメント
http://jump.sagasu.in/goto/bloog-ranking/を見ていたら、リンクしてあったので、見にきました。又見にきまーす!
Posted by ぬりかべ at 2006年02月25日 10:24
 時間とお金があったらぜひ見に行きたいですね。できたらの話ですけど。続報が出たらお願いしますね。
Posted by 蚊め! at 2006年02月25日 12:25