2006年02月28日

鳥インフルエンザの衝撃

フランスから

 フランスでは、欧州連合で初めて、家禽(かきん)飼育場で死亡した七面鳥から、H5N1型ウイルスが発見され、大きな衝撃が走っている。フランス人にとって、鶏肉は、肉類の中でも、とても身近であり、フランス料理を代表するフォアグラの存在も大きい。それだけに、その戸惑いはひとしおだ。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 友人のルイスは「これから、しばらくは、うまい鶏肉は食べられないな」とぼやいていた。無論、養鶏業者にとっても大きな痛手で、屋内飼育では、販売価格も下げざるを得なくなる。だが、そんな不安をさらに悪化させたのが、養鶏場での感染だった。感染が確認されたアン県の養鶏場では、屋内飼育しかしていなかった。

 渡り鳥との接触もないのに、どうして感染してしまったのかと関係者は首をかしげる。だが、仏鶏肉産業連盟の専門家は、「たぶん、飼育場に敷き詰めている藁(わら)にウイルスが付着していた可能性が高い」と指摘する。ウイルスに感染した野鳥の糞(ふん)や羽根が、外に積み上げてあった藁に落ちたというわけだ。

 国民が鶏肉を買わなくなったら、大変と、シラク仏大統領まで、販売されている鶏肉は安全という声明を出したが、売れ行きが落ちることは確実とみられている。レストランでも、鶏肉やフォアグラを使った料理が出しにくくなるし、日本は、すでにフランスからの鶏肉の輸入を一時停止する処置を取った。

 感染が確認された養鶏場では、すべての家禽類が処理させられ、飼育場は消毒され、三週間は立ち入り禁止となるよう定められている。飼育農家にとって深刻な打撃だが、観光大国のフランスとしては、外国人観光客の足が遠のくことも心配されている。鳥インフルエンザ恐るべしだ。

(A)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 13:48│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by アフリカン   2006年03月04日 10:51
昨シーズンまでは、「アジアの文化度の低い連中が、ヘンテコな病気に手を焼いている」くらいの発想であったろう欧州が、ここにきて鳥インフルエンザの直撃を受け、右往左往するのは皮肉な感じがします。

昨シーズンは、日本でも自殺者が出るほどの大騒ぎをした経験があるので、イタリアやフランスの関係者の苦しみも理解できないことはありません。日本人だけが極度の潔癖症なのかと思っていましたが、欧州でも似たような騒ぎになっているんですね。

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ