2006年03月14日

身近に感じる東欧系移民の存在

英国から

 筆者が住むロンドン郊外北西部は、もともとマイノリティーの人々が少ない住宅街だが、最近移民の存在を身近に感じるようになった。

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 先日、前歯の治療のために近くの歯医者に行った。歯科医はインド系の若い女性、受付もインド系の中年婦人だった。すでに彼女たちは英国籍を持った定着移民で、ブリティッシュの意識を持っている。

 一方、キプロス人が経営する行きつけの理髪店には最近、白人の若いスタッフが多くなった。その理髪店に行った時のこと。いつものキプロス人のおじさんがおらず、若い女性が髪を切ってくれた。「何年住んでいるの」「仕事は何をしているの」と外国人の英語でいろいろと聞いてくる。

 話し方や態度からすぐに彼女は英国人ではないと分かったので、こちらも「どこから来たのか」「ロンドンに何年いるのか」などと聞き返してみた。すると、スロバキアから来ており、ロンドンには二年住んでいるとのこと。「ロンドンは物価が高いだろう」と話すと、「高いけれど、ここで稼いでスロバキアに帰れば金持ちになれる」と忌憚(きたん)なく答えた。

 東欧諸国が欧州連合(EU)に加盟してから二年近くになろうとしているが、EU諸国からの労働者を自由に受け入れている英国には、建設業関係(大工、配管工など)、バスやトレーラーの運転手、理髪師、子守などとして大量の移民がやってきている。先月末に発表された英内務省統計によると、東欧からの労働者は二〇〇四年五月のEU拡大以降昨年末までに約三十四万五千人にも達している。

 理髪店の彼女もその中の一人だったわけだが、彼ら東欧系移民たちは英国内の労働力不足をうまくカバーしていて、日常生活上欠かせない存在になっている。

(G)

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sekai_no_1 at 09:31│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by まぐ   2006年03月14日 10:15
http://happy-site.net/のサイト見てたら記事が載っていたので、見にきました。また見にきますね〜!

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