2006年04月08日

ワード選手の“凱旋”

韓国から

 米ナショナルフットボールリーグのスーパーボウルでMVP(最優秀選手)に輝いた韓国系米国人ハインズ・ワード選手が、このほど韓国に“凱旋(がいせん)”した。一九七六年に在韓米軍軍人で黒人だった父と韓国人の母の間に混血児として生まれたが、当時の韓国社会はまだまだ閉鎖的。身内からも「黒人と結婚した」という冷たい視線を浴びる中、両親に連れられ米国に渡ったのは、今から二十九年前のことだった。

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 夫と離婚した後、女手一つでワード選手を育てた母キム・ヨンヒさんは、スポーツに打ち込む息子を支えようと、皿洗い、ホテルの掃除婦、食料品店の店員など一日三つの仕事を掛け持ちしたこともあったという。ワード選手は、厳格ながら自分に限りない愛情を注いだ母から「絶対にあきらめない根性と執念、勝ち気、努力、誠実さを学んだ」と回想する。そのかいあってか、大学フットボールでクオーターバック、ワイドレシーバー、ランニングバックなど三つのポジションをこなすたぐいまれな選手に成長。そして大舞台でついに「アメリカン・ドリーム」をつかんだ。

 取材合戦をする韓国マスコミを前にワード選手はこう語った。「韓国人の血が流れる私にとって、自分の伝統の半分はここにある」。また母親に話が及ぶと声を詰まらせた。「息子に大きな夢をつかませようと不慣れな土地に赴いた母の苦労を知らせるため、ずっと前から韓国に来たかった」「僕はどうあがいても母が施してくれた恩を返せません」。ソウル市は、生まれ故郷に帰ってきたワード選手に「名誉市民証」を授与し、盧武鉉大統領はワード選手に「韓国でも(混血児たちが)立派に成功できる環境をつくる」と約束した。

 「偉人の背後に偉大な母あり」とよくいわれる。ワード選手の活躍とその母子の美談も、いつの日か韓国の教科書に載るかもしれない。

(U)

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sekai_no_1 at 09:57│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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