2006年04月17日

5年ぶりに引っ越し

エジプトから

 五年ぶりに引っ越しをして、最中に垣間見たエジプト人の性格や思考、思想など興味深いものがあった。

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 荷物を運ぶ人物とトラックの運転手は別々で、運転手は荷物運びは一切しない代わり、トラックの手配・運転と、トラックに積み上げられる荷物の整理に専念する。もちろん報酬の支払いも別々だ。

 荷物を運ぶのは、五十歳代と思われる男性一人。彼は、私のアパートの駐車場に働く青年の労働力に期待していた。三階の部屋からトラックまでは、この年配の人物と、青年二人で行ったが、テレビなどの重要で重い荷物はこの年配の人物が責任を持った。背中に背負って階段を下りた。運転手も荷物運搬人も外国人と見て料金を吹っ掛けてきたが、幸い翻訳者(女性)の婚約者(男性)が掛け合ってエジプト人料金にしてもらう。

 ところが、そこからがさらにエジプト人らしいところで、新住居への荷物運びを終えた段階で、荷物が全部重いものだけだったとか、自分は年老いており、実に疲れたとか言いだして同情心を刺激、最終的に外国人料金以上を受け取って帰っていった。青年たちへの支払いもこちらが行う。

 さらに驚いたのは、婚約者だ。彼は、自分の婚約者(翻訳者)を一切手伝わせないどころか、部屋の片隅に追いやって決して出入りする男性と接触させないのだ。いわば「女隠し」をしているわけで、イスラム法ではそうなっているとして婚約者に強制する。

 イスラム教過激派やサウジアラビアならまだしも、首都カイロにある国営の新聞社に勤務する平均以上の教養と知識を持ったエジプト人青年の実態がこうだった。アパート探しの最中に訪ねた家の主人もそうだった。もちろんこのことについては少々の個人差はあるが、アラブ・イスラム世界の実態を表している。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by あ   2006年04月18日 09:52
だからなんだと言うのか。
なぜ「平均以上の教養と知識を持ったエジプト人青年の実態」とか棘のある言葉を使うのか。
先進国はみな西洋と同じ価値観を持たなければならないのか。

こういう文章自体が文化侵略であるということがわかってない。
世界をテーマにものを書いてても、所詮は「自分はニュートラル」と自分の価値観を信仰しているにすぎず、「文化とは何か」「人間とはそもそも何か」などと深く考えたこともないことがありありとうかがえる。

自分の価値を絶対と思うあなたのような原理主義者が戦争を生んでいる。
そしてそのような人間は自分が原理主義者だと気づかない。

あなたがいくら自分の価値観や西洋化を絶対の指標としたところで、千年後にはそれが時代遅れになることはわかっている。
所詮はそんな程度のものをあなたは信じている。

本当の普遍性とは何か。よーく考えてみなよ。
2. Posted by 蚊め!   2006年04月18日 11:10
 私は「あ」氏に対して疑問に思う。次の3つの理由からである。 
 まずはじめに、なぜそんなに突っ込むんだろうというのが正直な感想。私は私が思うのは、ここで書いているのは1ジャーナリストなんだから、考える暇もないと思う。彼らもさまざまな体験をしながら、異国の文化を学んでいると思う。
 次に、それにこれを文化侵略というなら、イスラエルトゥデイ(日本語版)や、アルジャジーラは、もっと過激な文言が踊っているのを知らないのだろう。
 それにこのブログは、日本国民および、一般的な日本文化と日本語を体得した人向けに書かれているものと認識している。そうすればごく普通の感想だろう。日本はイスラム国家でも、文化が深く根付いているわけでもないのだ。「あ」氏には申し分けないが、明治維新から現在まで、イギリス、アメリカなど西洋文化を輸入して和製化してきたのが今の日本社会である。
 
 
3. Posted by あ   2006年04月21日 14:48
ジャーナリストが感想を書く。
へー、そういうのってエッセイっていうんじゃないの。
それがジャーナリズムなの。

蚊め!、あなたもジャーナリズムが理解できていない。
あなたが言うジャーナリズムは所詮都合のいいプロパガンダだ。
4. Posted by hornbill   2006年04月25日 17:57
わたしも「あ」さんには好感が持てない。
自分の独善的な価値観を叫んでいるだけに思う。
自分の考えかたが偏向していることに気がついていない。
こういう人は世間から浮いている人だと感じる。
こうしたブログは世間の常識にそって書けばいいのでは。
ここまで偏った人にまで配慮する必要はないと思います。
5. Posted by N   2006年04月28日 14:45
平均以上の教養と知識があることが、即リベラルな感覚にはならないのですね。逆に昔からの慣習やしきたりが強く影響している環境で育てられたかもしれませんね。
そこより私が気になったのは別の点でした。
翻訳者、とはSさんの通訳、と思ってよいのでしょうか?もしそうなら、Sさん、通訳の女性に引越を手伝ってもらおうとしたんですか?それは日本でも少々ずれた感覚、ましてやアラブ圏では奇異に映るのではないでしょうか。

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