2006年04月21日

血まみれのグッドフライデー

フィリピンから

 毎年、三月か四月ごろ(今年は四月九日から)フィリピンでは聖週間といって、日本のお盆のような連休がある。この期間中、あらゆる会社は休みとなり人々は地元の教会に足を運ぶ。

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 特にキリストが十字架に掛けられたグッドフライデー(聖金曜日)には各地で宗教的な催しが行われる。特に有名なのがパンパンガ州で行われる「カルバリオ」と呼ばれる十字架磔(はりつけ)苦行だ。

 実際に手のひらにくぎを打ち込むリアルな磔を一目見ようと、毎年多くの観光客が訪れる。しかし、あまりの過激さに国内のカトリック教会からは異端と見なされ歓迎されていない。

 磔に先立ち街の通りでは、覆面の男たちが自らの背中を鞭(むち)打ちながら行進する。彼らは背中に鋭い刃物で傷を付けており、先端に竹の棒の束が付いた鞭を振るうたびに周囲に血が激しく飛び散る。

 だから見物人や近くを走る車もみんな血痕だらけで、血が苦手な人は遠慮した方がいいかもしれない。混雑した通りに血まみれの一行が現れると、女性陣が悲鳴を上げて逃げ回る場面も見られた。

 いよいよ磔が始まり、キリスト役の参加者が引き出され手のひらに本物のくぎが勢いよく打ち込まれる。厳粛な雰囲気になると思いきや観客は大歓声、会場はさながらプロレスの地方巡業を思わせる雰囲気だ。

 今年は英国人が磔に志願して大きな話題を呼んだが直前にドタキャン。炎天下で何時間も待機していた報道陣を失望させ、観客からは激しいブーイングが飛んだ。

 フィリピンの庶民文化を知るには興味深い行事だが、観光化の弊害か厳粛な宗教儀式を期待すると、ちょっとガッカリするかもしれない。

(F)

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sekai_no_1 at 08:25│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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