2006年04月24日

よみがえるロシア正教

ロシアから

 ロシア正教が復活してきている。
 共産主義は神を否定する。そのため、ソ連時代はロシア正教も肩身が狭かった。ところがソ連崩壊後、生活の苦しい高齢者を中心に、正教への回帰が起こった。日曜日の教会は、年金生活者であふれている。

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 しかし、老人だけでは大きな力になり得ない。そこに、新興成り金が加わった。一九九〇年代のロシアは「略奪資本主義」で、彼らは競争に勝つために悪事を働いた。金はできたが、地獄に落ちたくない。そこで、成り金たちは熱心に教会に寄付するようになった。雑誌などのインタビューでも、「私は昔から神を信じていた」などと語り始めた。富裕層の変化は、社会全体に影響を与える。

 正教復活の証しに、「ポスト」といわれる節食期間の普及が挙げられる。キリスト復活祭前の七週間は肉・牛乳・卵など動物性のものを口にしない。ここ数年間で、ポスト実践者が急増している。大部分のレストランは、「ポスト特別メニュー」を準備し、この期間の売り上げ減対策をしている。

 政治家にとっても「信仰者」であることが、支持者獲得の必須条件。プーチン大統領はよくアレクセイ二世総主教と会うし、議員もなるべく教会に行く。

 力を得たロシア正教は最近、欧米人道主義に対抗し始めた。正教は、欧州ではやりの同性愛婚・売春・麻薬の合法化などに絶対反対の立場。アレクセイ二世は最近、欧米人道主義を「偶像崇拝ルネサンスだ!」と完全否定した。そして、彼の発言を批判する人はほとんどいない。

 ソ連崩壊直後の経済改革の大失敗で、ロシア人は欧米の価値観に嫌気が差している。しかし、中共も好きになれない。どうやらロシアは、第三の道・独自の道を進み始めたようだ。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:59│Comments(2)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by koko   2006年04月24日 19:40
アレクセイ二世じゃなくて、アレクシー二世ですよ。
2. Posted by 蚊め!   2006年04月25日 04:24
正教は、欧州ではやりの同性愛婚・売春・麻薬の合法化などに絶対反対の立場。
いいんじゃないですか?すごくまっとうな態度ですね。
 

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