2006年04月29日
気になる手土産
韓国から
普段、知り合いの家にちょっと出掛ける時でさえ「手ぶら」では行きにくいという思いが韓国人の中には根強くある。昔、ろくに食べられなかった時代に少しでも食べ物を「おすそ分け」した習慣から来ているのだそうだが、訪問先が一国の「最高指導者」であり、ノーベル賞の名誉にあずかる道を開いてくれた「恩人」であるとしたら、手土産の中身にさぞかし頭を悩ませることだろう。六月、六年ぶりに訪朝することが決まった金大中前大統領(DJ)のことだ。
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普段、知り合いの家にちょっと出掛ける時でさえ「手ぶら」では行きにくいという思いが韓国人の中には根強くある。昔、ろくに食べられなかった時代に少しでも食べ物を「おすそ分け」した習慣から来ているのだそうだが、訪問先が一国の「最高指導者」であり、ノーベル賞の名誉にあずかる道を開いてくれた「恩人」であるとしたら、手土産の中身にさぞかし頭を悩ませることだろう。六月、六年ぶりに訪朝することが決まった金大中前大統領(DJ)のことだ。
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「韓半島の平和実現のため何かお手伝いできれば」と自らの訪朝動機を語った金前大統領だが、国民の脳裏には六年前の記憶がよみがえっている。秘密裏に五億ドルという大金を金正日総書記に渡したことが、会談後に白日の下にさらされた「あの衝撃」である。韓国政府は否定するが、南北問題を現場で取材する韓国人記者たちは口々に「DJが手ぶらで北に行くとでも本気で思うのか」と言い切る。
膨大な資金だけではないかもしれない。今、“日韓共闘”の兆しを見せる拉致問題を逆手にとって、韓国動乱で韓国に捕虜となったままの非転向長期囚たちを、北朝鮮に抑留されている韓国人拉致被害者たちとビッグディール(大交換)する「ショー」を演じ、世論の支持を一挙に集めて「金大中、盧武鉉」に引き続き次期大統領選で左派陣営に続投させるシナリオが粛々と進行している、といった憶測も飛び交う。北朝鮮は三政権十五年にわたって包容政策の恩恵にあずかり、韓国から支援を受け続け、独裁政権の延命につなげる。手土産の中身だ。
軍事政権下で見せた民主化闘争と死刑判決、日韓の外交問題に発展した東京での拉致事件、劇的な南北首脳会談……。数々の修羅場を踏んだ老練政治家DJが、最後の表舞台でどんな評価を受けるのか。日本人の関心も注がれようとしている。
(U)
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膨大な資金だけではないかもしれない。今、“日韓共闘”の兆しを見せる拉致問題を逆手にとって、韓国動乱で韓国に捕虜となったままの非転向長期囚たちを、北朝鮮に抑留されている韓国人拉致被害者たちとビッグディール(大交換)する「ショー」を演じ、世論の支持を一挙に集めて「金大中、盧武鉉」に引き続き次期大統領選で左派陣営に続投させるシナリオが粛々と進行している、といった憶測も飛び交う。北朝鮮は三政権十五年にわたって包容政策の恩恵にあずかり、韓国から支援を受け続け、独裁政権の延命につなげる。手土産の中身だ。
軍事政権下で見せた民主化闘争と死刑判決、日韓の外交問題に発展した東京での拉致事件、劇的な南北首脳会談……。数々の修羅場を踏んだ老練政治家DJが、最後の表舞台でどんな評価を受けるのか。日本人の関心も注がれようとしている。
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