2006年05月05日

殺人的な花粉飛散量

米国から

 ほかの地域はいざ知らず、ニューヨーク周辺に住む花粉症患者にとって、五月はつらい月である。この時期、飛散する花粉量が最大に達し、文字通り街は花粉にまみれた状態になるのだ。スギ花粉が発生する山間部と市街地が離れている東京や大阪と違って、ニューヨーク都市圏は思いのほか、森林などの自然に囲まれている。民家の軒先でも樹齢百年を超える庭木はざら。名称の末尾に「森」を意味する「WOOD」を付く街が少なくない。

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 このため、春になると、飛散する花粉の量は並外れたものがある。家の屋根は木から落ちた花の萼(がく)だらけ。木の下に駐車していると、一夜のうちに車は黄色いホコリで「コーティング」される。輪をかけて悪いことに、庭の手入れの時期と重なる。名前はなんと言うか知らないが空気を噴射する機械を背負った植木屋が、冬の間に庭にたまった枯葉やごみを通りに掃き出す。

 想像してほしい。昨年、日本で山から煙のごとく花粉がわき立つもようが報道されたが、こちらでは同様の状態が街中で起こっている。花粉症患者にとってはたまらない。

 市販の薬では効き目が弱く、いつも涙目でくしゃみが止まらない。かといって、処方箋(せん)などで強い薬に頼っていると、集中できない。仕事にならない。知り合いの高校三年生も花粉症なのだが、SATと言われる高校学力到達度試験を間近に迎え、頭を抱えている。

 ニューヨークの花粉症を甘く見るなかれ。かく言う記者も最近、車の運転中、くしゃみの発作に襲われハンドルを切り損ね、対向車に衝突しかけた。「殺人的花粉飛散量」とはこのことを言うに違いない。

(N)

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この記事へのコメント
日本の友人の情報によれば石原都知事は、5000年掛けて、都内周辺の杉を絶滅させるとおっしゃったらしいけど、NY大都市圏じゃそうもいかないみたいですね。
Posted by 蚊め! at 2006年05月11日 14:01
ヤンキースの松井選手は、重症の花粉症だとか。
この話を読んで、たいへんそうだなあと思いました。
今年は左手首の骨折で、別の意味でもたいへんそうですけど。
情報を提供してくれた記者さんの被害が少ないことをお祈りさせてもらいます。
Posted by hornbill at 2006年05月12日 18:28