2006年05月09日

外国人にはつらい仕事

フランスから

 移民の多い欧米先進国では、きつい仕事、汚い仕事は、外国人労働者にまかされ、賃金も最低賃金というのが相場だ。例えば、壁紙やじゅうたんを張る職人、ペンキ職人もほこりにまみれる肉体労働だが、フランスでは、ポルトガル人や東欧からの外国人労働者が多い。

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 ポルトガル移民のアントニオさんは、ペンキ職人となって三年目、「ペンキ職人になるまで、十回以上職を替えた」という彼は、何度も試用期間中に首になったという。「ずるい経営者は、安い賃金で働かせられる労働者を試用期間だけ雇って、首にするんだ」と、つらい経験を語る。

 息子のジョゼ君は、高校を卒業後、英国に行き、ホテルで働いているという。「息子は、自由に働いて、好きなことができる英国の方がいいと言っている」と寂しそうに語る。学歴のないアントニオさんは、一生、ほとんど給料も上がらず、ペンキ職人として働くことになるという。フランスでは学歴は仕事に大きく影響する。

 フランスでは、つらい仕事、嫌われる職業のほとんどが、外国人によって占められている。それも仕事に「ありつけるだけまし」とアントニオさんは語る。アントニオさんはヨーロッパ人だが、非ヨーロッパ人の実情は、さらに厳しい。ジョゼ君のアラブ系移民の同級生は、パリ大学で土木の学位を取ったが仕事がなく、アメリカへ行ってしまった。

 雇用制度が硬直化し、簡単にアルバイトのできないフランスでは、とにかく、二年間以上、正規雇用してもらい、その後、解雇されれば、失業保険で生活できるという観念を持った人が多い。今年五月からは、ポーランドなど、中・東欧諸国からの労働者が認められた。非ヨーロッパ系の人々の仕事は、ますます厳しくなりそうだ。

(A)

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